簿記・虎の穴 #21 現金過不足って何なの?

 

今回は以前アップした「現金過不足はこう解け! 」って記事の追加記事だ。

記事では現金過不足の解き方に焦点をあてて話しを進めたんだけど、今回はそもそも現金過不足って何なの?って話し。

簿記で使う勘定科目は基本的には資産・負債・純資産・収益・費用の5つのグループから構成されているんだけど、中には一つの勘定で資産・負債の2つの性質を持つものなど結構フリーダムな勘定もあるんだ。

現金過不足もそういった勘定の一つ。

そもそも「現金過不足」勘定は仮勘定といって、とりあえず使っている勘定なんだね。

例えば、金庫を調べたらお金が足りないんだけど…って時どうする。

足りない理由がわかるまで仕訳をしない?

イヤイヤ、そうはいかないんだ。

簿記会計では“お金が足りない”って事実を発見した時点で簿記上の取引が成立するので、仕訳を行って記録をしておく必要があるんだ。

でも足りない理由が判らないのだから、仕訳が出来ないんじゃないかと普通は考えるよね。

うん、

そんなときとりあえず使うのが「仮勘定」ってやつなんだね。
特に現金が多かったり少なかったりするときに使う仮勘定が「現金過不足」って勘定なんだ。

こいつは支払利息みたいな費用になる可能性もあれば、受取手数料といった収益になる可能性もある。
また、備品購入の未処理だったりすると資産になる可能性だってあるんだ。

だから、どんな勘定にもなり得る勘定ということができる。

どう?仮勘定って不思議で面白いよね。

もちろん仮勘定はこれだけじゃないから、これからも色々な勘定が出てくる。
そんなちょっと特殊な勘定については、これからも簿記・虎の穴やメルマガで取り上げていくからお楽しみにね。

(※この記事はメルマガ2013年4月19日号に掲載された記事に加筆修正を行っています。)

 

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