公式メルマガ2/26号・配信!

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今週号の内容は…

1.真・簿記トラの穴

戻り(戻し)、値引き、割戻し、割引……簡単そうで、意外と間違えやすいので要注意ナノダ!!

2.合格ラボ!

本試験で見たことが無い問題が出題されると、ついついパニックになっちゃう……なんてことあるよね。
そんなとき、どうすればいいんだろう?

3.わからない箇所はShinちゃん先生に訊け!!

◎解答・解説を読んでも意味がよく解らない。
◎暗記に頼らない解き方(考え方)を教えてほしい。
◎特定の箇所だけもう一度教えて貰いたい。

試験前にはいろいろと知りたいことが増えるもの。
でも、テキストを読んでもイマイチしっくりこない、気軽に質問できる人がいない等といった理由で疑問が解決出来ずにお困りの方はいませんか?

4.編集後記

 

今週号のハイライト

◎「戻り」とは、売ったものが返品されること。
◎「戻し」とは、仕入れたものを返品すること。
◎「値引き」とは、品質不良や汚損による商品代金の一部減免のこと。
◎「割戻し」とは、売買総額が一定の額以上ある場合の商品代金の一部減額のこと。リベートともいう。
◎「割引」とは、掛代金の決済において支払期日前に決済された場合の利息分の減額のこと。

 

戻り(戻し)の処理

売上げた商品が品違いのため返品されることを「戻り」といい、仕入れた商品を返品することを「戻し」という。
要は“取引の取り消し”となるため、返品時は下記の仕訳例のように反対仕訳で処理すれば良い。

◎販売時:商品¥100,000を売上げ、代金は掛けとした。

(借方)売掛金 100,000 /(貸方)売上 100,000

◎返品時(戻り):上記で販売した商品について、品違いのため全額が返品された。

(借方)売上 100,000 /(貸方)売掛金 100,000

◎仕入時:商品¥200,000を仕入れ、代金は掛けとした。

(借方)仕入 200,000 /(貸方)買掛金 200,000

◎返品時(戻し):上記で仕入れた商品のうち、一部の商品が品違いのため¥50,000を返品した。

(借方)買掛金 50,000 /(貸方)仕入 50,000

 

値引きの処理

商品の“品質不良や汚損”により、代金の一部を減免することを値引きという。
会計処理は上記の返品と同様に、販売時(または購入時)の反対仕訳で処理する。

◎販売時:商品¥100.000を売上げ、代金は掛けとした。

(借方)売掛金 100,000 /(貸方)売上 100,000

◎値引き時:上記商品の一部に汚損があるとの通知を受け、¥10,000の値引きに応じることにした。

(借方)売上 10,000 /(貸方)売掛金 10,000

◎仕入時:商品¥200,000を仕入れ、代金は掛けとした。

(借方)仕入 200,000 /(貸方)買掛金 200,000

◎値引き時:上記商品の一部に品質不良があったので、10%の値引きに応じてもらった。

(借方)買掛金 2,000 /(貸方)仕入 2,000

 

割戻しの処理

一定期間の売買総額や販売量が一定基準以上になった場合の代金の一部減額を割戻しという。リベートとも呼ばれる。
簡単に言えば“契約に基づく値引き”のことなので、会計処理は先の値引きと同様に販売時(または仕入時)の反対仕訳で処理すれば良い。

◎販売時:福岡商店に商品¥500.000を売上げ、代金は掛けとした。

(借方)売掛金 100,000 /(貸方)売上 100,000

◎割戻し時:福岡商店に対する当期の売上げが割戻基準額に達したため、掛代金から¥45,000の割戻しを行った。

(借方)売上 45,000 /(貸方)売掛金 45,000

◎仕入時:大阪商店から商品¥500,000を仕入れ、代金は掛けとした。

(借方)仕入 500,000 /(貸方)買掛金 500,000

◎割戻し時:大阪商店から当期の仕入れが割戻基準額に達したとの通知を受け、掛代金による¥45,000の割戻しを受けた。

(借方)買掛金 45,000 /(貸方)仕入 45,000

 

割引の処理←【要注意!!】

掛代金の決済において、支払期日前に決済された場合の“利息分の減額”を割引という。
さて、この“利息分の減額”という言葉を聞いてピン!くる人がどのくらいいるだろうか?
もし、あなたがこの言葉に馴染みがないとしても心配は不要だ。普通の人なら、それが当たり前なのだから。

簡単な例で説明してみよう。
たとえば、あなたが期間3年・年利5%(複利)の条件で銀行から¥100,000を借入れたとする。返済は3年後に元金ならびに借入利息を一括で支払うこととしよう。
さて、3年後の支払総額はいくらになるだろうか?

・1年後 100,000×1,05=¥105,000
・2年度 105,000×1,05=¥110,250
・3年度 110,250×1.05=¥115,763(端数は四捨五入)

このように、上記の条件で¥100,000を3年後に返済するとすれば、返済時に総額¥115,763を支払わなくてはならない。
内訳は元金である借入金¥100,000と3年分の利息である¥15,763だ。

そこで、利息が勿体無いと考えたあなたは借金を早期返済することにし、借入れから1年後、借入期間1年分の利息とともに¥105,000を返済することにした……続きはメルマガで

 

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