【コラム】日商簿記検定(2級または3級)になかなか合格できない

 

勉強しているつもりなのに、なかなか合格できない。

その理由は簡単明瞭で、ありていに言ってしまえば「練習不足」。
例えば、日商簿記2級の合格率をhttp://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/で調べてみると、最新の情報で22.9%(2013/3/26時点)。
過去10回分を平均すると30.9%となっています。

この数字をみて「やっぱり難しいんだ」なんて思っていてはだめだと思うのですね。

なぜって?

理由はこうです。
合格率は合格者を「実受験者数」で割って算出してあるのですが、この「実受験者数」が曲者なのです。
何が曲者なのかというと、実受験者数の中には「そもそも受験レベルに達していない人」がかなりの数含まれていると考えられるからです。
ちなみに「そもそも受験レベルに達していない人」っていうのはこんな↓人たちのことね。

1.勉強がまだ終わっていないのに受験している人。

2.模擬問題の点数が半分にも満たないレベルなのに受験している人。

3.受験料がもったいないので「とりあえず」受験している人。

この人たちを除外して「ちゃんと勉強してきた人」を基準にすると、日商簿記検定試験2級で合格率は7割~8割、3級なら9割程度になると思ってもらっても良いのではないでしょうか。

なぜそんなことが言えるのかって?

それは「経験」です。
私は過去に何百人と日商簿記検定試験の受験を指導してきましたが、その中で「ちゃんと勉強した人」の合格率が2級・3級ともに常に90%以上だったからです。

でも残念ながら100%にはなりませんでした。

なぜなら、どんなに受講生のお尻を叩いても私の指導力不足で練習の「量」が足りずに試験本番を迎える人がいたことも事実だからです。
やはり練習不足は結果に反映されてしまいます。

簿記に限らず、どんな試験も「勉強した分だけ」の結果にしかなりませんからね。
マンガみたいに「奇跡」が起こることは無いのです。

よくインターネットなどで「簡単だったよ」とか「楽勝だよ」と言っている人もいますが、言葉のままに受け止めてはいけません。
そんなことを言う人ほど見えないところではしっかりと努力しているものなのです。

中学や高校の時、期末試験などの当日に「やっべー!俺、昨日全然勉強しなかったよぉ。」って言うクラスメートっていませんでした(笑)

これと一緒です。本気にしてはいけません。

さて、せっかくですから、これから日商簿記の3級や2級を目指す方に「合格率をグーンとアップさせることができる秘術」を一つお教えしましょう。
それは今でも私の塾で実践している練習方法の一つです。

信じるものは救われる。
これを実践すれば検定合格も「より確実」なものになること請け合いです。

おっと、その前に一言だけ。
この練習は3級・2級ともにそれぞれの基本的な勉強を一通り終わらせてから実践してみてくださいね。
ちなみに簿記の勉強には「ちょっとしたポイント」っていうか、「コツ」があるのですが、それはいずれ別の機会に…。
で、理解できているできていないにかかわらず、一応テキストや参考書の最後まで目を通しているものとしてお話しします。

もったいぶりましたが、簡単な話なんです。

まず、本番と同じような模擬問題が10回分ほど載っている総合問題集(過去問題集でも可)を1冊手に入れます。
どこの出版社のものでも構いません、安いやつで良いでしょう。
そうしたら10回分の解答用紙をそれぞれ3部ずつコピーします。
準備ができたら10回分の総合問題をそれぞれ「4回」解き直してください。

たったこれだけです。

もちろん、何冊も問題集を買い揃える必要はありません。
とにかくこの1冊を4回解き直す。
これを確実にやり遂げてもらうだけです。
そうすれば間違いなくあなたは目標の級に合格できるはずです。

「えーっ、4回も解き直すの?面倒くさーい!」

これくらいで面倒くさがっていたら合格できません。

「他の問題集を買って、いろんなパターンを解いたほうが良くないですか?」

はっきり言ってどこの問題集を使っても中身はそんなに変わりません。
そもそも2級までは出題範囲が「狭い」ので出題パターンも似たり寄ったりです。
よく「よくあたる!予想問題」なんていうのが売ってありますけど、気になる人は4回の解き直しが終わってからにしておいてください。
あれはあれで「アレ」なんですけど、今回は触れません(笑)

で、この4回の解き直しは「漠然」と解くのではなく、次のような感じで解いてみてくださいね。

【1回目】
・解答や解説を見ながらで構わないので、とりあえず解いてみる。←これが大切!
・最初はものすごく時間が掛かると思いますが、時間は関係なし。
・1問にどんなに時間が掛かってもOK。
・採点はしない。

(練習のコツ)
解説に載っている図解や仕訳は一度自分でもノートに書いて「書き方の手順」を確認すること。

【2回目の解き直し】
・これも解き方が解らなければ解答・解説で確認しながら解いてOK。
・採点はしない。

(練習のコツ)
この時も解説の「図解や仕訳」を自分でも書いてみること。

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↑2回目の解き直しまでは主に「復習」と「解き方」の練習なので時間や点数は気にしない。
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【3回目の解き直し】
・解答、解説を見ずに解いて採点してみる。

(練習のコツ)
正確に計る必要はないが、ある程度は時間を意識してみる。

(参考)
第1問→20分前後
第2問→30分前後
第3問→30分前後
第4問→20分前後
第5問→20分前後

【4回目の解き直し】
・本番と同じく120分で時間を計って解答・採点

(練習のコツ)
時間を厳守し、1点でも多く得点することを心掛ける。

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↑3回目、4回目の解き直しでは時間を意識して解くことを心掛ける。
多分、単純な計算ミスが多発すると思われるので、ミスした所は問題用紙にマーカーで印を付けておくと意識しやすい。
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と、まぁこんな感じです。
そして、時間が許せば5回目、6回目と更に繰り返して解き直してみてください。

「これだけ練習すれば普通に合格できるんじゃぁないの?」

そう思われた方がほとんどだと思いますが、あなたはどうですか。
そうですね。
これだけ練習すれば合格できると私も思います。

最初にもお話ししたとおり、はっきり言って簿記検定試験で不合格になる方のほとんどが「練習不足」なのです。
そもそも簿記検定を受けるレベルに達していない人を除けば、合否を左右するのは「練習量」なのです。

でも、この練習量をこなすのがなかなか難しい!
特に社会人の受験者にこの傾向は強いようです。

そりゃぁ、仕事が終わって帰宅して風呂入って飯食って…それから勉強ですから時間がいくらあっても足りないのは重々承知しています。
でも、誰しも条件は一緒。
先輩から散々言われたでしょう、時間は「作る」ものだって。

夜が遅ければ早起きしましょう。
平日にまとまった時間が取れなければ、一度に解かずに「少しずつ解く」っていうのもありです。

例えば今日は時間が無いので問1の仕訳の問題「だけ」を解くとか。
精算表の問題では解答用紙を使わずに決算仕訳「だけ」をノートに書き出すとか。
やりかたはイロイロありますよね。

兎角、人間は楽をしたい生き物です。

ああだこうだと「やらない理由」を探しては自分を正当化しがちです。
もちろん私もそういう人間ですから皆さんの気持ちもよーく解ります。
でも、検定試験までのたった数週間、人生の長さから考えればほんの一瞬です。
一瞬くらい頑張ったって良いのではないでしょうか

時間が足りなかった

練習不足です。

仕訳の勘定科目を間違えた

練習不足です。

解き方がイマイチよく解らなかった

練習不足です。

解答速報をみて、あぁっそうか!と思った

練習不足です。

やればやったぶんだけ結果に跳ね返ってくるのが「練習」です。

2級に合格できないんだけど…。

2級に合格したい!

まぁ、騙されたと思って先の練習メニューを実践してみてください。

言われたとおりやっておいて良かった!

必ずそう思えますから。

最後に。
この練習メニューの繰り返し回数、過去の実績だとこんな感じです。

・言われたとおり4回繰り返して練習したよ!
→ 合格率90%以上!ほぼ全員が合格

———- < 合格・不合格の壁 > ————————–

・3回繰り返して練習しました、4回目は時間がありませんでした
→ 合格率50%~60%、合格・不合格が半々くらい

・2回しかできませんでした
→ 合格率50%以下、不合格になる方が高確率

・1回しかやってません
→ 合格はまずムリ、

3回繰り返しと4回繰り返しの間に壁があるようです。

あとはあなたの「やる気」と「やり遂げるという気持ち」だけ。

成功は自分の手で手繰り寄せるしかありません!

I expect you all to do your best !

Shinちゃん先生の簿記力向上ブログ