簿記・虎の穴 #19 知ってるようで知らない?合計線と締め切り線

 

あなたは大丈夫?帳簿に必要な「」の引き方

仕訳帳に総勘定元帳、補助記入帳と補助元帳、そして試算表に精算表。簿記では様々な帳簿を使う。

これらの帳簿に記入したり締め切る際に使う「線」。
そう、区切り線合計線、それから締切線なんだが、あなたはこれらの線を正しく引けるだろうか。

商業高校で授業として簿記を学んだ人なら、これらの線の引き方はイヤというほど練習させられたのではないだろうか。

ところが、日商簿記検定の受験で“初めて”簿記を学ぶ人にとって、この線の引き方というのは意外と難しい。
実際にこれらの線を引かせてみると、「あれっ、どうだったかなぁ?」って人が意外と多いのだ。

まぁ、これは仕方がないのかもしれない。
なぜなら、日商簿記検定試験の場合、これらの線は解答用紙にあらかじめ印刷されているからだ。実際に自分自身の手で「線を引く」ケースというのは皆無であろう。
だからイキナリ「帳簿を締めきりなさい」なんて問題が出題されると、みんな“個性的”な線を引くので見ていて面白い(^^)

 

ありがちな間違いベスト3

いろんな間違えや見落としが多い「線の引き方」なんだけど、ここでベスト3を見てみよう。
思い当たる節のある人は今回で憶えてしまおう!

【第1位】補助記入帳の月末締切の際の「日付欄」の締め切り

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金額欄の締め切りはできていても、日付欄の締切りを忘れている人がとても多い。
最も多いパターンなので注意しよう。

 

【第2位】仕入帳(売上帳)の締め切り

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仕入帳・売上帳の場合は、線の引き方よりも「月末の記載方法」に注意が必要だ。
①総仕入高→②戻り高(値引高)→③純仕入高の順番での記載になるので、何度も練習しておこう。

 

【第3位】区切り線の引き方

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今回は仕訳帳の摘要欄をモデルにしているが、仕入帳や売上帳の摘要欄も同様に区切り線の引き忘れが多い。
また、4月7日の取引のように区切り線を引く必要がないところもあるので注意しよう。

 

まとめ

どうだろう。
上記に思い当たるフシはなかっただろうか?

はっきり言って帳簿の線の引き方そのものは全く難しくない。
でも、テキストの解説を読んで解ったつもりでいても、実際に自分で書いてみないことには憶えない部分でもある。

今回、「ここ苦手なんだよね~」って思った人は今一度、線の引き方や帳簿の締め切り方実際に書いて確認しておこう。
なぁに、2~3回手を動かせば直ぐに憶えてしまう。

簿記を勉強しているのに「線が引けない」…なんていうのは笑えないジョークだからね^^;

それじゃ、また次回。

Ci vediamo !

 

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