第135回日商簿記検定試験問題の出題の意図が掲載されました

 

一昨日、第135回日商簿記検定試験問題の出題の意図が掲載されましたね。

全文はこちらで読むことができます。
http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/news/post-57.php

合格した人も、不合格だった人も、次の試験を受験予定の人も、一度は目を通しておいた方が良いでしょう。

いずれの級においても、試験が要求しているのは基本的なスキルばかりです。
出題の意図にも同じことが書いてありますが、目先の解法テクニックにばかり目を奪われるのではなく、基本をしっかりと身につけることが大切です。

例えば売上原価を算定する決算仕訳も単純に「し・くり・くり・し」や「う・く、う・し、く・う」なんていう語呂合わせで丸暗記するのではなく、なぜそのような仕訳になるのかを勘定記入と併せてじっくりと考えて欲しいものです。

もちろん、語呂合わせが不必要といっているのではありません。
語呂合わせは必要なテクニックですが、あくまで意味が解った上で活用しなければ意味がないという話しです。

今後もこのような基本的な能力を試す設問が出題される傾向が続くことでしょう。

受験生の皆さんは単なるパターン学習ばかりではなく、時には一つの問題をじっくりと考えて深く考察する学習を取り入れることを心掛けましょう。

また、これも基本ですが、「簿記一巡の流れ」と「仕訳の転記(勘定記入)のルール」はしっかりと自分のモノにできるまで何度も繰り返して学習・練習してください。

努力した分、結果に繋がるのが試験です。
今回の試験で不合格になった人は、努力が足りなかった訳ではありません。
ただ、力の入れどころが違っていただけです。

出題の意図をよく読み返して、今後の学習に役立ててください。
そうすればきっと次回は満足いく結果を得ることができるはずです。