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1.真・簿記トラの穴

商品売買を学習する時はここに気をつけよう!
分記法、三分法、売上原価対立法の学習ポイントとは?

2.ちょっとした“わからない”を解決する方法とは?

3.編集後記

今週号のハイライト

商品売買の処理方法として、3級では三分法と分記法を、2級では売上原価対立法を学ぶ。
中でも売上原価対立法は平成28年度から出題区分表に追加された新しい項目なので、2級受験予定者は十分に練習しておきたい箇所だ。

 

3級を学習する際の注意点

3級における商品売買の学習では、分記法と三分法の相違点を意識することを心掛けたい。
両者の特色を箇条書きにすると以下のようになる。

◎分記法の特色
・商品の仕入時には商品勘定(資産)で処理する。
・商品の販売時には販売した商品の原価と商品売買益とを分けて処理する。
・決算時に特有の仕訳を必要としない。
・商品勘定の残高がそのまま期末商品棚卸高(次期繰越高)となる。
・総売上高が把握し辛い。

◎三分法の特色
・商品の仕入時には仕入勘定(費用)で処理する。
・商品の販売時には売上勘定(収益)で処理する。
・決算時に三分法特有の決算整理仕訳を行って売上原価を算定する必要がある。
・決算修正前と決算修正後とでは以下の勘定の意味が異なる。
※仕入勘定
決算修正→当期純仕入高
決算修正→売上原価
※繰越商品勘定
決算修正→期首商品棚卸高
決算修正→期末商品棚卸高

簿記学習では仕訳や計算方法ばかりに注意が向きがちだが、分記法、三分法ともに仕訳だけでなく、総勘定元帳への転記もしっかりと練習しておきたい。

3級でのスタンダードな出題パターンとして、分記法で記録されている各勘定の内容から取引を推定し、それを三分法で仕訳を切り直して該当する勘定に転記させるといった設問がある。
もちろん、“仕訳→転記”のルールを正しく理解できていれば、総勘定元帳の記録から仕訳を推定することは難しいことではないだろう。

この手の設問で注意すべき点は、分記法では販売の際に商品勘定と商品売買益勘定にそれぞれ記録されるため、特に売上戻りと売上値引きの処理に気を付けなければならないところだ。
それぞれのケースの処理ポイントは次のとおり。

・売上戻り→商品の増加と商品売買益の取消
・売上値引→商品売買益の取消

売上戻りは商品売買益の取消と同時に手元商品が増加するが、売上値引きは商品売買益の取消のみとなる点がポイントとなる……続きはメルマガで

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