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1.目指せ2級合格!簿記初学者のためのワンポイント講座

今回から複数回に分けて連結会計についてのワンポイント解説だ。
連結会計に苦手意識を持っているのなら読んでみる価値アリかもよ!

2.編集後記

 

今週号のハイライト

2級を学習していて最も頭を悩ますのが連結会計だという人も多いのではないだろうか。
だからと言って、自分が何をやっているのかも分からずに、ただ闇雲に会計処理や計算を憶えようとしても頭に入ってくるはずがない。
そこで、まずは「連結会計とは何なのか?」といった大まかな概要から確認してみることにしよう。

キーワードは「親会社」と「子会社」

連結会計では支配従属関係にある二つ以上の企業からなる企業グループ全体の経営成績等を報告するために、親会社が『連結財務諸表』と呼ばれる財務諸表を作成する。

ここで支配従属関係という言葉がでてきたが、これは“親会社=支配している会社”と“子会社=支配されている会社”の関係を指す言葉だ。

例えばP社がS社の議決権(株主総会での決議に参加し票を入れることができる権利のこと)の60%を保有していたとしよう。
株式会社では取締役の去就や配当、株式の発行などを株主総会の多数決によって決定するため、株主総会の議決権を過半数以上保有しているP社は己の都合の良いようにS社の経営を牛耳ることができる。

このような状態を「P社はS社を支配している」といい、両者の間に支配従属関係が生じることになる。このときのP社を親会社、S社を子会社という。

 

なぜ、連結財務諸表を作成しなければならないのか

上記のような支配従属関係にある企業グループではグループ全体の経営成績、財政状態、キャッシュ・フローの状況を報告するために親会社が連結財務諸表を作成する。

これは利害関係者にグループ全体の情報を開示すると同時に、親会社・子会社の支配従属関係を利用した利益操作(不正な処理)を防止するためである。

例えば支配従属関係にある子会社は実質的に親会社の一部だと考えられるため、子会社の経営成績の良し悪しが親会社の経営成績にも大きな影響を与えることになる。
したがって利害関係者に正確な情報を開示するためにも、親会社だけでなくグループ全体の財務情報が必要となるのだ。

また、支配従属関係を利用して親会社が子会社に対して売れ残った商品を無理やり販売することで親会社の利益を水増しする不正会計が行われる恐れもある(※これは「押し込み」や「バイセル」といわれる手法で悪質な循環取引である)。
このような不正な処理も連結財務諸表を作成しグループ全体の実態を明らかにすることで防止することができるのだ。これらが連結財務諸表を作成する理由である……続きはメルマガで

 

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