ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #01 現金預金
現金預金
意外と多い!?勘定科目の選択ミス
日商簿記3級では「現金」と「当座預金」を、それぞれ別の勘定科目で処理をしていたが、2級ではこれらを一纏めにした「現金預金」という勘定科目を使うケースがある。
特に、勘定科目が指定される第1問の仕訳問題では注意が必要だ。
いつもの癖で、ついつい「現金」や「当座預金」という勘定科目を用いると不正解になってしまうぞ!
検定試験で使用する勘定科目については、商工会議所より次の資料が公表されているので一度目を通しておくと良いだろう。
商工会議所簿記検定試験 許容勘定科目表の作成及びその利用方法について
復習!通貨代用証券
配当金領収書や期限が到来した公社債の利札(りさつ)は通貨代用証券と呼ばれ、これらを受け取った際は原則「現金」扱いになっていたはずだ。
このうち、公社債の利札に関する会計処理は頻繁に出題されるため、もう一度その処理方法を確認しておこう。
[例題]期限が到来した社債の利札¥10,000が未処理である。
[仕訳](借方)現 金 10,000 /(貸方)有価証券利息 10,000
(解説)
期限が到来した利札は現金扱いなので、借方を「現金」とする。
一方、受け取った利息¥10,000については、有価証券利息勘定(収益)を用いる。
また、有価証券利息勘定の代わりに「受取利息」勘定や「受取社債利息」勘定を用いることもできる。
どの勘定科目を使用するかは、設問の指示に従うこと。
補足:2級の学習経験者向け
有価証券利息勘定について
有価証券利息は、社債その他の債権から生じた受取利息を処理する収益勘定である。
後述する端数利息の処理の際、次の仕訳例のように有価証券利息が借方側に生じるため、これを費用と混同しがちだ。
(借方)投資有価証券 ××× /(貸方)現金預金 ×××
(借方)有価証券利息 2,500
詳細は有価証券の学習時に改めて解説するが、有価証券利息はあくまで収益なので注意すること。
問題演習で実力アップ!
記事を読むだけでも良いが、問題演習とあわせれば、より実力アップに繋がるぞ!
この連載の内容は次の問題集を想定して作成しているため、手許に同じものを準備しておくと効果倍増だ。