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毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日!
今週号の内容は…

1.真・簿記トラの穴

固定資産の割賦購入。
学習のポイントは利息部分の処理なんだけど、一体どう考えればいいの?

2.合格ラボ!

第143回検定での2級再受験を考えている人は、日商検定の公式サイトに掲載されている「出題区分変更に伴うQ&A」に目を通したうえで学習に着手すべし!!

3.わからない箇所はShinちゃん先生に訊け!!

◎解答・解説を読んでも意味がよく解らない。
◎暗記に頼らない解き方(考え方)を教えてほしい。
◎特定の箇所だけもう一度教えて貰いたい。

試験前にはいろいろと知りたいことが増えるもの。
でも、テキストを読んでもイマイチしっくりこない、気軽に質問できる人がいない等といった理由で疑問が解決出来ずにお困りの方はいませんか?

4.編集後記

 

今週号のハイライト

有形固定資産の取得方法には一括購入の他にも自家建設や現物出資、交換、贈与という方法がある。
簿記検定3級・2級では一括購入のケースがほとんどなのだが、一括購入とは別に注意しておかなければならないのが「割賦購入」だ。
今回、割賦購入という言葉を初めて聞くという人も多いかもしれないが、実は今までの簿記検定2級の区分表には明示されていなかったものの、これまでも試験範囲に含まれていたシークレットアイテム的な存在だったのである。
それが今回の改定で明示されることとなったのだ。
ただし、後述の利息の処理方法に関しては2級では簡便な定額法のみに限定されるため、難易度はかなり低いので安心して良い。

 

有形固定資産の割賦購入とは?

有形固定資産を分割払いで購入することを「割賦購入」という。
この場合、その支払総額は一括払いで購入した場合よりも高くなるのが一般的だ。例えばA機械を現金一括払いで購入する場合の支払総額は¥600,000で、12回(12ヶ月)の分割払いだと¥618,000になるといった具合である。
そして、この時の差額¥18,000は利息的な性格を有しているため、原則として“有形固定資産の取得原価に含めずに区分して処理”することになる。

さて、上記で「利息的な性格」という言葉を使ったが、この意味がピンとこない人もいるかもしれない。そのような場合は次のように考えてみてはどうだろうか。
例えば、あなたが取引先に¥600,000の商品を売却したとする。代金を一括で支払ってもらえるのであれば、受け取る金額は当然¥600,000だ。しかし、相手が12回(12ヶ月)の分割を希望している場合、あなたは商品代金¥600,000を単純に12回で割った月々¥50,000の支払いで良しとするだろうか?

私だったらそんなことはしない。
もし一括払いで受け取った¥600,000を年利3%の銀行預金に預けたとしたら、12ヶ月後にいくらになるだろう?
そう、¥600,000×(1+0.03)=¥618,000になるはずだ。つまり、現時点での¥600,000は12ヶ月後には¥618,000の価値になるのである。
もし、代金¥600,000を単純に12回で割った月々¥50,000の支払いとした場合、12ヶ月後までに受け取る総額は¥600,000。銀行に預けた場合の受取総額¥618,000と比較して利息の分¥18,000を損をすることになるのだ!
したがって、一括で支払ってもらえるのであれば¥600,000でOKだが、分割ならば支払い総額が12ヶ月分の利息込みの¥618,000になるようにするのが一般的なのである

ただし、同じ固定資産の取得原価が支払い方法の違いによって異なるというのもおかしな話しである。
同じ固定資産である以上、一括支払いであっても分割払いであっても、その価値は同じでなければ公平性を欠くというものだ。
そこで、分割購入の場合は有形固定資産の取得原価に『分割購入による利息部分を含めずに区分して処理する』ことを原則としているのである。

 

具体的な仕訳例

仕訳はハッキリ言って全く難しくないので安心してよい。
気をつけるのは『現金正価(げんきんせいか)』という言葉くらいだが、これは現金一括購入の場合の金額を指す言葉である。
それでは、次の例題で購入時と決済時の仕訳を確認してみよう……続きはメルマガで

 

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