【配信再開】公式メルマガ4/22号・配信!
毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日!
先週は熊本地震の影響で配信開始以来初の休止となりましたが、今週号から配信再開です!
今週号の内容は…
1.真・簿記トラの穴
こちらも2級の新範囲!
役務収益と役務原価の会計処理について。意外と細かな注意点が多いので気をつけよう!!
2.合格ラボ!
各地商工会議所で第143回検定の申込受付中です。
受験予定の人は手続きをお忘れなく!
3.編集後記
今週号のハイライト
商品売買業の場合、商品を販売したら「売上」勘定で処理し、その売上原価は「売上原価」勘定(または仕入勘定)で処理することになっている。
もし、これが建設業だと完成工事高と完成工事原価という勘定科目になる。このように、簿記ではそれぞれの業種ごとに相応しい勘定科目というのが存在するのだ。
今回学習する役務収益・役務原価だが、これは簡単に言えばサービス業における売上・売上原価のことである。
役務収益とは?
サービス業の企業が販売しているのは商品売買業のような“モノ(商品)”ではない。そう、サービス業の企業が販売(提供)しているのは『サービス』そのものである。
ちなみにサービスを難しい言い回しで表現すると「売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のこと」と表現する。
そして、このサービスのことを「役務(えきむ)」という。
さて、商品売買業の企業が商品を売れば「売上」勘定で処理をするが、サービス業の企業がサービスを提供(役務の提供ともいう)した場合は「役務収益」という勘定を用いる。つまり、サービス業における売上のことを役務収益というのである。
その役務収益の計上、ちょっと待った!!
代金を受け取ったら直ぐに役務収益を計上するのかというと、そうではない!注意が必要だ。
もちろん、ここが検定試験でも問われるであろう重要な学習ポイントでもある。
サービス業の場合、売上計上のタイミングは「サービスを提供した時点(役務提供が完了した時点)」である。具体的な例で会計処理の流れを確認してみよう。
[例]
(1)資格試験のスクールを経営しているオッジ学園は、来月開講予定の会計士講座(受講期間1年)の受講料¥360,000を現金で受け取った。
(借方)現金 360,000 /(貸方)前受金 ※ 360,000
解説:講座代金を受け取っただけで、この時点では授業そのものは実施されていない。つまり、授業というサービスはまだ提供されていないワケだ。
役務収益を計上するのは「サービスを提供した時点=授業を実施した時点」なので、この時点では受け取った代金は前受金として処理しなければならない。
(2)3月31日、決算にあたり上記の取引について収益を計上した。なお、上記講座は決算日現在、全体の2分の1が完了している。
(借方)前受金 180,000 /(貸方)役務収益 180,000 ※
解説:役務収益にはサービスの提供が終わった分のみを計上する。今回の場合、決算時点で全体の2分の1がサービスの提供が終わっているが、残りはまだサービスの提供が行われていない。したがって、¥360,000×1/2=¥180,000のみを前受金勘定から役務収益勘定へ振替えることになる。
このように長期間に渡る役務提供の場合は、サービスの提供前に受け取った代金は前受金勘定で処理しておき、決算時にサービスの提供を行なった分を役務収益として認識すれば良い。
役務原価ってなぁに?
商品売買業の場合であれば「販売した商品の原価=売上原価」ということになるが、サービス業の場合の売上原価(役務原価)って一体どういうものがあるのだろう?
サービス業の場合は、通常、商品売買業のような商品や製造業のような材料費は想定していないため、サービスを提供するにあたって生じた労務費・経費が、役務原価を構成することになる。
要はサービスを提供するために掛かった人件費や経費のことだ。
役務原価の計上タイミング
役務原価は役務収益と併せて計上する。
ただし、具体的な会計処理には複数のパターンが考えられるので、以下の例題で確認してみることにしよう……続きはメルマガで
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