公式メルマガ9/2号・配信!

 

毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日!
今週号の内容は…

1.真・簿記トラの穴

標準原価計算に苦手意識を持っている人はいませんか?
これさえ読めば、標準原価計算なんて怖くない!?
今週は『なるほど!標準原価計算マスター術・前編』です(^^♪

2.合格ラボ!

仕訳問題では取引の流れや内容が理解できているかが試されます。
単に仕訳を丸暗記するだけではダメなのだ!

3.第144回日商簿記検定合格目標☆2級新範囲対策・特別集中講座のご案内

平成28年度の日商簿記検定から2級の出題範囲が大きく変わりました。特に2級ではクレジット売掛金や電子記録債権、売上原価対立法をはじめとした実務に直結する内容が大幅に追加されています。
だからといって「新範囲の勉強はどうしよう」などと悩む必要はありませんよ!

4.編集後記

 

今週号のハイライト

標準原価計算をマスターするためのコツはたった一つ、それは「計算の目的を正確に把握する」ことである。
実際のところ「何をするために今の計算をしているのか?」が解らないままに、単純に解法パターンに当てはめて解答を導きだそうとはしていないだろうか?

聞き慣れない用語が多いためか、標準原価計算=難しいと思い込んでいる人が多いようだが、正直言って難しいところは一つもないのだ。まずは、計算の目的をきちんと知ることからスタートしよう。

 

標準原価計算の目的とは?

「標準」って何だろう?
デジタル大辞泉によると「判断のよりどころや行動の目安となるもの。基準。」とある。
ということは、標準原価計算とは「目安や基準」による原価計算ということになる。
また、僕の手元の参考書には標準原価計算のことを次のように説明してある。

原価管理を効果的にするために原価の標準として、標準原価を設定して行う原価計算である。実際原価と比較して、その差額(原価差異)を分析することによって、原価管理に役立てる。
出典:日商簿記ワークブック2工業簿記 税務経理協会

つまり、「ある製品を100個製造する際に、目安(基準)としては○○円で製造することができるはずなのに、実際には△△円かかっちゃった。なぜ、目安の金額と実際の金額で差が生じたのか?この点を分析すれば、今後の製造活動に有用な情報を得ることができるんじゃないの!」というわけだ

参考書には小難しく「原価管理を効果的にするために」なんて書いてあるが、簡単に言えば「目安(基準)」と「実際」がどのくらい違っていて、その違いがなぜ生じたのかを分析しましょうということなのだ。

 

目安(基準)となる数字を決めよう!

計算の目安(基準)になる数字のことを標準原価という。
つまり、「製品を1個つくるのに、この金額でできるはずだよ」という目安(基準)を設定するのである。
この数字は過去の実績や「こうあるべきだ」という数字を科学的、統計的調査によって計算し、製品単位当たりの原価の目安を「標準原価」として以下のように設定する。

(製品単位あたり)
・標準直接材料費=標準単価×標準消費量=xxx
・標準直接労務費=標準賃率×標準作業時間=xxx
・標準製造間接費=標準配賦率×標準作業時間=xxx

上記のような製品単位当たりの標準原価をまとめたものを「標準原価カード」という。標準原価計算の基本情報となる重要な資料だ。
ちなみに、標準原価は設問の資料で最初から与えられる場合が多い。また、標準原価の資料の一部を推定するような設問もあるが、これについては別の機会に触れることにしよう。

 

製品単位当たりの標準原価が決まったら、生産実績をもとに標準原価を計算してみよう!

製品単位当たりの標準原価が決まったら、次のステップでは生産実績を元に標準原価を計算しよう。
例えば今月の着手が1,200個であれば、この1,200個を製造するのにかかる標準原価を計算すれば良い。

具体例として以下の標準原価カードを元に計算してみよう……続きはメルマガで

 

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