公式メルマガ7/14号・配信!

毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日! 今週号の内容は…

1.合格ラボ!

検定試験の後に公表される「出題の意図・講評」には簿記学習のヒントが満載です。
第146回簿記検定の出題の意図も先日公表されました。

2.真・簿記トラの穴

連結といえば「開始仕訳」というくらい、開始仕訳は連結会計を代表する学習ポイント!
ここを押さえずして連結は語れませんぞ!!

3.編集後記

今週号のハイライト

支配獲得日には連結貸借対照表のみを作成するが、それ以降は損益計算書や株主資本等変動計算書も連結する必要がある。
つまり、支配獲得日後は毎期末に連結貸借対照表・連結損益計算書・連結株主資本等変動計算書といった連結財務諸表を作成することになるのだ。

そこで今回から支配獲得日後の連結について話を進めることにしよう。

 

連結修正仕訳は「開始仕訳」からスタート!

これまで学習してきたように、連結財務諸表は親会社・子会社の個別財務諸表を合算するところから計算がスタートする。
そしてここが最も重要なところなのだが、当期の個別財務諸表には前期までに行った連結修正仕訳が“反映されていない”という点に気を付けなければならないのだ。

思い出して欲しい。
個別財務諸表の合算や連結修正仕訳といった連結のための一連の手続きは『連結精算表』と呼ばれる作業表上で行われることになっていたはずだ。

したがって、支配獲得日に行った資産・負債の時価評価や投資と資本の相殺消去といった連結修正仕訳は、あくまで連結精算表上で行われた帳簿外の作業だったのである。

※連結精算表については6月9日のメルマガを参照のこと(バックナンバーはメルマガ読者の人のみ閲覧できます)。

ということは、支配獲得日に行われた連結修正仕訳は当然ながら親会社・子会社の個別財務諸表に何ら反映されていないことになる。
したがって、これら親会社・子会社の個別財務諸表を単純合算しただけでは過去の連結の情報が抜け落ちていることになる。
そこで、支配獲得後の連結では前期までに行った連結修正仕訳を当期に改めてもう一度行う必要があるのだ。これを開始仕訳という。

これこそが連結の最大のポイントであり、連結は解り辛いというイメージを生む原因になっている点だ。

でも心配しなくても大丈夫。
実際にやることは同じことの繰り返しなので難易度的にはそう難しいものではないぞ!

簡単に言えば“連結は過去に遡って計算をするもの”と憶えておけば良い。

過去の連結修正仕訳をもう一度行う「開始仕訳」からスタートするのが支配獲得日後の連結なのだ。

 

開始仕訳の注意点はココ!

開始仕訳は過去に行った連結修正仕訳をもう一度行うことだが、仕訳を行う際の勘定科目に注意が必要だ。
具体的には資本金や利益剰余金といった純資産の項目については次の勘定科目を用いて仕訳を行うことになる。

・資本金 → 資本金当期首残高
・利益剰余金 → 利益剰余金当期首残高

なぜ、~期首残高のような勘定科目を用いるのだろう?……続きはメルマガで

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