公式メルマガ8/18号・配信!
毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日! 今週号の内容は…
1.合格ラボ!
今回は合格のためには問題を解く順番も大切だという話し
2.編集後記
今週号のハイライト
限られた時間内で70点以上を得点する。
これが簿記検定に合格するための最低限クリアしなければならない条件だ。
そのためには各問題への時間配分が大切になるが、それに加えて「問題を解く順番」も重要な要素となってくる。
想像してみてほしい。
試験員の「はじめ!」の合図を皮切りに120分の試験時間がスタートする。
さて、あなたはどのように問題を解くのか?
第1問から順番に問題を解く…もちろんそれでも構わないが、私だったらそれなりの戦術を立てる。
もう一度確認しておくと合格ラインは70点だが、ここで大半の人が次のような認識を持っていることをご存知だろうか?
そう、この70点という点数を“加算”で考えているだ。
どういうことかって?
もう少しわかり易く説明しよう、
普通、第1問で20点、第2問で10点、第3問で…だから合計で80点になるから合格だ!と考えて問題を解くのが普通ではないだろうか。
そう、これが得点を“加算”で考えているという意味だ。
一方で私は受験生にこう話している。「試験では30点まで間違えてOKだよ!」と。
つまり、失点を30点以内に抑えれば合格できますよと話しをしているのである。
どちらも同じことじゃん…という声が聞こえてきそうだが、実はこの考え方の違いによって採るべき戦術が異なってくるのだ。
前者が取るべき戦術は「いかに得点を稼ぐか(積み重ねるか)」という戦術で、後者は「いかに最低限の失点に抑えるか(どう間違えるか)」という戦術になる。
後者のやり方であれば“間違ってもかまわない箇所※”を把握できれば、それだけリソースを重要箇所に適切に集中させることができるのだ。
※間違えても構わない箇所については別の機会にお話ししたい。
まずは第1問から第2問の各配点を細かくみてみよう。
実際の試験の配点とは多少の幅があるが、大まかには次のようになっている。
◎3級
第1問 各4点×5箇所=20点
第2問 各3点×4箇所=12点
第3問 各2点×15箇所=30点
第4問 各4点×2箇所=8点
第5問 各2点×15箇所=30点
◎2級
第1問 各4点×5箇所=20点
第2問 各2点×10箇所=20点
第3問 各2点×10箇所=20点
第4問 各4点×5箇所=20点
第5問 各4点×5箇所=20点
では3級から。
3級の場合は第3問と第5問がそれぞれトータル30点の配点となっているため、多くの人は次のように考える。
「第3問と第5問の配点が多いので、しっかり得点しなきゃ!」
実際にネット等ではこの第3問・第4問を最初に解くべしといった記述を数多く見かける。
でも、各問題の1箇所ごとの配点をよく見てほしい。
第1問や第4問は1箇所の配点が4点と、かなり高めの配点となていることに気がつくのではないだろうか?
そう、ここがポイントなのだ。
第3問や第5問は一箇所間違えてもマイナス2点。
それに対して第1問や第4問は一箇所間違えると、いきなりマイナス4点となってしまう。
確かに第4問などは配点のトータルが8点しかないため、一見、重要度が低く見られがちなのだが、よくよく考えると二箇所間違えただけでマイナス8点という“落とし穴”になっているのだ。
一方で第3問や第5問はトータルで30点という配点ではあるが、一箇所の配点が2点と低いため、たとえ五箇所を間違えてしまったとしてもマイナス10点にしかならない。
実際、3級で不合格になる人のほとんどが第1問・第2問・第4問という「トータルの配点は低いけど、1箇所の配点が高い箇所」を取りこぼして70点を下回ってしまっているのだ。
ということは、第1問・第2問・第4問をそこそこ得点することができれば、大きな失点を回避することができ、それだけ合格の可能性が高くなるということになるのではないだろうか。
また、第3問や第5問は比較的時間を要する設問だ。そこでこれらを先に解くと、残り時間が少なく感じてしまうのである。
もちろん、解答に十分な時間が残っていたとしても、これはかなりのプレッシャーになるだろう。
試験に失敗した多くの人が、その原因として「時間が足りなかった」とコメントしているのはこのためなのだ。
これらのことを踏まえ、各設問への時間配分とあわせて次のような戦術が考えられる。
(目的)
失点を30点以内に抑え、合格ラインの70点をキープする。
(戦術)
試験時間120分を前半・後半に分け、集中力が高い前半で第1問・第2問・第4問を、残った後半を時間を要する第3問・第5問に割り当てる。
・前半
第1問(20分前後)→第2問(10分前後)→第4問(10分前後):合計40~50分程度
・後半
残りの70分~80分を二分して、第3問(40分前後)→第5問(40分前後):合計70~80分程度
もちろんこれだけで合格ラインの70点をキープできるわけではないが、その可能性はかなり高くなるだろう。
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