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1.合格ラボ!

問題文を的確に読み解き、かつ、確実に仕訳を行うためのコツとは?

2.真・簿記トラの穴

連結会計の特集ももいよいよ終盤!
今回は未実現利益の消去(ダウンストリーム)について。

3.編集後記

今週号のハイライト

答練をしていると長文の問題文を読むのが苦手だという人が結構多い。
話しを聞いてみると、問題文を一回読んだだけでは何を問われているのかがピンとこないというのだ。

今回は上記のような悩みを持つ諸兄に、問題文を的確に読み解き、かつ、確実に仕訳を行うためのコツをご紹介しよう。

 

コツは“文節ごとに仕訳を切る”こと!

まず、次の問題文を読んでみて欲しい。

『かねてより売買契約を締結していた商品¥1,200,000を得意先に引渡し、代金のうち¥500,000については他店振り出し、同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡され、¥400,000については、当店を受取人とする同得意先宛の為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。なお、同商品の販売に関しては、すでに契約時に¥300,000の現金を受け取っている。』(第111回出題)

どうだろう、文面を読み始めた途端に面倒くさそうだと感じた人も多いのではないだろうか。

実は、この手の問題を苦手にしている人達には共通した特徴がある。
それは「一度に仕訳を切ろうとする」ことだ。つまり、一気に仕訳を切ろうとするものだから、問題文が長く取引内容が複雑になればなるほどお手上げ状態になってしまうのだ。

これを解決するにはどうすれば良いのか?

答えは簡単だ。
文節ごとに細かく区切って仕訳してあげれば良い。

どういうことなのか実際にやってみよう。
まず、問題文を読みながら次のように鉛筆で/線を引いて文章を文節ごとに区切っていく。

『(1)かねてより売買契約を締結していた商品¥1,200,000を得意先に引渡し、 (2)代金のうち¥500,000については他店振り出し、同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡され、 (3)¥400,000については、当店を受取人とする同得意先宛の為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。 (4)なお、同商品の販売に関しては、すでに契約時に¥300,000の現金を受け取っている。』(第111回出題)

文章が区切れたら(1)から(4)の順番で仕訳を行う。

(1)かねてより売買契約を締結していた商品¥1,200,000を得意先に引渡し、
→ 引渡したということは売上だから…

(借方)(借方は空欄にしておく)/(貸方)売 上 1,200,000

(2)代金のうち¥500,000については他店振り出し、同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡され、
→ 手形を譲り受けたのだから…

(借方)受取手形 500,000 /(貸方)売 上 1,200,000

(3)¥400,000については、当店を受取人とする同得意先宛の為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。
→ 当店を受取人とするということは自己受為替手形を振り出したのだから、受取手形の増加として処理すれば良い….

(借方)受取手形 500,000 /(貸方)売 上 1,200,000
(借方)受取手形 400,000

→ でもって、上記の借方側の受取手形をまとめて…

(借方)受取手形 900,000 /(貸方)売 上 1,200,000

(4)なお、同商品の販売に関しては、すでに契約時に¥300,000の現金を受け取っている。
→ ということは契約時に「(借方)現金 300,000 /(貸方)前受金 300,000」で処理してあったはずだから前受金を相殺すれば良いので…

(借方)受取手形 900,000 /(貸方)売 上 1,200,000
(借方)前受金  300,000

…これでお終い。

どうだろう?
このように長文の問題文は一度に仕訳を行うのではなく、上記のように文節ごとに細かく区切って仕訳を行うのがコツなのだ。

これだと問題文を読みながら順番に仕訳を作っていくことになるので、問題文を読み終わった時点で自然と仕訳が完成することになる……続きはメルマガで

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