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1.真・簿記トラの穴

近年の2級試験でも、その他資本剰余金を原資として配当を行うなどの剰余金の配当に関する発展問題が出題される。
今回は解答を導く際のポイントを解説するよ！

2.編集後記

今週号のハイライト

剰余金の配当と言えば次の仕訳パターンを思い起こす人も多いことだろう。

（借方）繰越利益剰余金　xxx
□（貸方）未払配当金　xxx
□（貸方）利益剰余金　xxx
□（貸方）別途積立金　xxx

もちろん基本の仕訳パターンはこれでＯＫなのだが、最近の2級では次のような設問も出題されるので注意が必要だ。

その他資本剰余金を財源として配当を行う場合

株主への配当は利益剰余金を財源とするのが通常だが、この他にも資本剰余金（貸借対照表の「その他資本剰余金」）を財源として配当を行うこともできる。
近年では資本剰余金を財源に配当を行う企業も増えており、これを受けて2016年の出題範囲改定で2級でも関連した設問が出題されるようになった。
このことに伴い法定準備金（資本準備金ならびに利益準備金）の要積立額計算にも細心の注意が必要となる。
例えば次の設問を見て欲しい。

［設問］株主への配当￥500,000を決定した。このうち￥200,000はその他資本剰余金を財源とし、￥300,000は繰越利益剰余金を財源とする。

この設問のように配当の財源の区分が異なる場合は、積み立てる準備金も次図のように利益準備金と資本準備金とに分けて積み立てを行う必要がある……続きはメルマガで

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