公式メルマガ4/19号・配信!
毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日! 今週号の内容は…
1.真・簿記トラの穴
今週は為替予約の学習ポイントについて解説!
これを読めば為替予約を10分でマスターできる!?
2.編集後記
今週号のハイライト
今回は外貨建会計の重要な論点である“為替予約”の学習ポイントを確認しておこう。
為替予約って何だろう?
為替予約とは外貨建金銭債権債務について“あらかじめ支払う為替相場を定めておく契約”のことである。
例えばアメリカのA社から掛けで100ドル分の商品を仕入れたとすると(取引時の為替相場は1ドル95円)、仕訳は次のようになる。
(借方)仕 入 9,500
(貸方)買掛金 9,500
その後、買掛金の決済時の為替相場が1ドル100円だったならばどうなるだろうか。
そう、仕訳は次のように為替差損益が500円生じることになる。ここまでは前回の復習だ。
(借方)買掛金 9,500
(借方)為替差損益 500
(貸方)現金預金 10,000
しかし、為替相場の変動により債権債務の受払額が変わることは予め予測できることなので、500円の為替差損が生じるのを指をくわえて黙って眺めているだけでは面白くない。
そこで、この受払額の変動リスクを回避する手段として決済する銀行との間であらかじめ支払時の為替相場を定めておくのである。これを為替予約という。
為替予約を行った場合は、その取引を為替予約時の先物為替相場(予約レート)で換算することになる。
これは為替予約を行った時点で受払額の換算が予約レートで固定されてしまうためで、取引時の為替相場で換算する必要が無いからだ。つまり最初から受払の金額を確定してしまうのである。
例えば上記例題の場合、商品の仕入れと同時に為替予約を行ったとしよう。取引時の為替相場は1ドル95円、先物為替相場(為替予約による決済時の為替レート)は1ドル98円であるとする。
すると取引時の仕訳は先程とは異なり次のようになる。
(借方)仕 入 9,800
(貸方)買掛金 9,800
このように為替予約を行うことにより、取引発生の時点で買掛金の支払額が9,800円に固定されてしまうのだ。
その後、決済時には契約通りの予約レートで代金を支払うため決済時の仕訳は次のようになる。
(借方)買掛金 9,800
(貸方)現金預金 9,800
為替予約とは決済時の受払額の為替相場をあらかじめ定めておく契約のことなのだ。
それでは次に具体的な出題パターンをケース毎に確認してみることにしよう……続きはメルマガで
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