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1.真・簿記トラの穴

仕訳は憶えるな!
これってどういうこと?

2.編集後記

今週号のハイライト

「し・くり・く・し」
これは簿記を学習している人なら誰もが知っている有名な語呂合わせだ。
そう、売上原価を算定する際の算仕訳を憶え易くするために考え出されたものである。
しかし、これをそのまま丸暗記で憶えようとしている人の何と多いことか!

はっきり言って仕訳を丸暗記することくらい無駄なことはない。
暗記のために時間と労力を割くくらいなら、その分を趣味などの好きなことにまわす方がマシだ。

仕訳は暗記するものではない。
ちょっとしたコツさえ知っていれば、仕訳は誰でも簡単に身に着けることができる技術(テクニック)なのだ。

仕訳は図で考える

例えば銀行から現金¥10,000を借り入れた時の仕訳を考えてみよう。
この程度の取引であれば条件反射的に次の仕訳が出てくることだろう。

(借方)現 金 10,000
(貸方)借入金 10,000

では、なぜ借方側に「現金 10,000」と記入するのだろう。

えっ、だって現金が増えたら借方に書くって習ったから。
こう答えた人は残念ながらこれから先もずっと仕訳を丸暗記していくしかない。

えっ、だって現金は資産だから資産の増加は借方に書くんじゃあないの。
こう答えた人ならとりあえず合格だ。

えっ、だって現金勘定の借方側に¥10,000を記入するためだからじゃないの。
こう答えられれば満点だ。

最初の答えは論外として、二番目の答えと三番目の答えは何が違うのだろう。

そもそも仕訳とは取引を総勘定元帳に記入する際に「どの勘定の借方にいくらの金額を記入し、どの勘定の貸方にいくらの金額を記入するのか」を指示する記録でしかない。言うならば勘定記入のための指示命令書みたいなものだ。
簿記上の取引は多岐に渡るため、こんなものをイチイチ丸暗記していたのではキリがない。
そこで仕訳を考える(憶える)際のコツは「勘定記入の具体的なイメージ」を持つことが重要なポイントとなるのだ。

例えば先の取引の場合は「現金が増えるのだから現金勘定の借方側に¥10,000と記入して現金を増加させよう」というイメージと、「借入金も増えるのだから借入金勘定の貸方側にも¥10,000と記入して借入金を増加させておこう」というイメージを次のような図として捉えるのである。

(+)現 金(-)
┬───┬────
│10,000│
└───┤

(-)借入金(+)
────┬───┬
□□□□│10,000│
□□□□├───┘

つまり、仕訳とは“現金勘定の借方側に¥10,000と記入したい”から「(借方)現金 10,000」という仕訳を行い、同様に“借入金勘定の貸方側に¥10,000と記入したい”から「(貸方)借入金 10,000」という次の仕訳を行うことで該当する勘定への記入を指示しているのである。

(借方)現 金 10,000
(貸方)借入金 10,000

ただ、この話をすると「面倒くさいから丸暗記しちゃったほうが早くないですか」という人がいる。
確かにこの程度の仕訳であればその方が早いかもしれない。

でも考えてみてほしい。
図を用いてイメージで仕訳を考えるクセをつければ他の様々な取引に応用が効くし、何より仕訳を暗記する労力が皆無となるのだ……続きはメルマガで

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