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1.簿記初学者のための いろはの“い”

今回は売上原価を売上原価勘定で算定する際の考え方&仕訳の解説だ。三分法の決算はこれでバッチリ!

2.編集後記

今週号のハイライト

3級の総合問題を解いていて「売上原価は仕入勘定(または仕入の行)で計算する」というフレーズを目にしたことがある人も多いことだろう。

これは前回お話しした仕入勘定に期首商品棚卸高と期末商品棚卸高を加減して売上原価を算定するための文言である。ちなみに売上原価の算出するための計算は次の通りだ。

◎売上原価=期首商品棚卸高+当期純仕入高-期末商品棚卸高

さらにこの計算を仕入勘定で実現するための仕訳が件の「し・くり・くり・し」という次の仕訳になる。

・期首商品棚卸高を仕入勘定に加算するための仕訳

(借方)仕  入 ××
(貸方)繰越商品 ××

・期末商品棚卸高を仕入勘定から減算するための仕訳

(借方)繰越商品 ××
(貸方)仕  入 ××

ここまでは前回の復習だ。
ところが最近の簿記検定では「売上原価は売上原価勘定(または売上原価の行)で計算する」という指示になっているケースも多い。
さて、これって一体どういうことなのだろう。

売上原価を売上原価勘定で計算するとは?

これは読んで字の通り売上原価を売上原価勘定で計算しなさいと言う意味だ。
つまり、売上原価の計算である「期首商品棚卸高+当期純仕入高-期末商品棚卸高」を次のボックス図のように売上原価勘定で実現してあげればよいのである(※図がズレる場合はフォンを等幅に設定してください)。

(+) 売上原価 (-)
┬────┬────┬
│期首商品│期末商品│
│棚卸高 │棚卸高 │
├────┼────┘
│    │
│    │
│純仕入高│
│    │
│    │
└────┤

ちなみに前回学習した「売上原価を仕入勘定(または仕入の行)で計算する」場合は次のように仕入勘定に元々当期純仕入高が存在したため、ここに期首商品棚卸高と期末商品棚卸高を加減するだけで良かった。

(+) 仕 入 (-)
┬────┬─────
│    │
│    │
│純仕入高│
│    │
│    │
└────┤

上記の仕入勘定に期首商品卸高と期末商品棚卸高を加減したものが次のボックス図になる。

(+) 仕 入 (-)
┬────┬────┬
│    │期末商品│
│    │棚卸高 │
│純仕入高├────┘
│    │
│    │
├────┤
│期首商品│
│棚卸高 │
└────┤

これを実現するための仕訳が件の「し・くり・くり・し」という仕訳である。

ところが「売上原価を売上原価勘定(または売上原価の行)で計算する」場合は少々注意が必要となる。
まず、商品の仕入取引(値引き・戻しを含む)は仕入勘定で記録・管理されるため、決算時にいきなり出現する売上原価勘定は次のように何も記録されていない状態からスタートすることになるのだ。

(+) 売上原価 (-)
─────┬─────
□□□□□
□□□□□
□□□□□
□□□□□
□□□□□
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ここに期首商品棚卸高と当期純仕入高、期末商品棚卸高を記入することで売上原価を計算しようというのである。
この作業を順を追って考えると次のようになる……続きはメルマガで

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