公式メルマガ4/10号・配信!
「公式メルマガ」発行しました! 今週号の内容は…
1.お知らせ
第155回日商簿記検定の実施について、日商検定の公式ホームページでアナウンスされました。
2.簿記初学者のための いろはの“い”
銀行勘定調整表をマスターして得意項目にしよう!
3.編集後記
今週号のハイライト
小切手の振出し時は当座預金勘定を減少させる処理を行うが、これは小切手の代金が引き出されることが前提となっているためである。
ところが、実際には小切手の振出日が3月30日で、受取人が銀行に持ち込んで処理した日付が4月2日の場合などのように、小切手の振出日と代金の引き出し日が同一日になるとは限らない。
したがって、銀行の残高証明書を取り寄せるタイミングによっては会社の当座預金勘定残高と銀行の残高証明書の金額が一致しないケースが発生するのだ。
通常、小切手は振出日の翌日から10日以内に銀行に支払呈示をすることになっている(※小切手法によると小切手の時効は呈示期間経過後の翌日から6ヶ月間となっているため、小切手には実質的に6ヶ月の有効期限がある)。
つまり、小切手の受取人はこの期間中に代金を引き出せば良いのであって、必ずしも振出日=引き出し日とはならないのだ。すると次のような事態が生じる。
「決算に際し、当社の当座預金残高を調べたところ¥800,000であったが、銀行から残高証明書を取り寄せたところ¥950,000であった。」
なぜ、当座預金残高と残高証明書の金額に食い違いが生じているのか?
もちろん、食い違いの原因には様々な原因があるのだが、理由の一つに上記の引出しのタイミングのズレが考えられる。
会社側は小切手を振り出した際に当座預金を減少させる会計処理を行うのだが、銀行側では未だ引き出されていないため両者の残高に違いが生じるのだ。このような小切手の事を未取付小切手という。
そして、このような食い違いの原因を調べて一覧表にしたものが銀行勘定調整表である。
銀行勘定調整表そのものの具体的な解法手順はブログ記事で細かく解説しているのでここでは割愛させていただくが、そんなの知らないよ!って人は次の記事を参照しておいて欲しい。
◎もう迷わない!銀行勘定調整表の(超)簡単作成法
その他にも銀行勘定調整表を作成しなければならない理由については↓こちらのブログ記事も参考になるだろう。
銀行勘定調整表は簿記検定2級で頻繁に出題される重要論点の一つなのだが、解ける人とそうでない人の差がハッキリと別れる箇所でもある。
正直言って難易度は高くないので、是非この機会に得意項目になってほしい。
もちろん、自分にできるかしらなどという心配は不要だ!
銀行勘定調整表そのものの作成手順にはコツがあるので、上記の記事を読み、実際に手を動かせば得意項目になること請け合いだ。
修正不要項目に注意
当座預金残高と銀行残高との食い違いには様々な原因があるが、その中でも当社側が修正する必要がないものを修正不要項目という。
その中でも次の二つは代表的な修正不要項目である。
ここは単純に“仕訳を行わなくても良い項目”という安易な憶え方ではなく、その意味を考えて内容を理解することが重要だ……続きはメルマガで
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