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1.目指せ2級合格！簿記初学者のためのワンポイント講座

今回のポイントは商品売買時の返品，値引き，割戻し，割引の処理について。
なお、2級では前期に販売した商品の返品や割戻しに関して、売上割戻引当金や返品調整引当金と絡めた設問が出題されるため要注意だ！

2.編集後記

商品売買に関するワンポイントの第2回目は返品や値引きの処理について。
なお、2級では売上げの返品や割戻しに対して引当金が設定されているケースがある。学習の際にはこれらの引当金の処理についてもしっかりとマスターしておこう。

品違い等による仕入の返品（仕入戻し）や売上の返品（売上戻り）があった場合は、仕入勘定や売上勘定からそれぞれマイナスする。
つまり、仕入時や売上時の反対仕訳（逆仕訳）で対応すればよい。

品質不良や汚損による値引きがあった場合は、上記の返品同様に仕入時や売上時の反対仕訳で対応する。

契約に基づいて一定期間に大量の取引をした場合に行われる代金の控除（リベート）のこと。簡単に言うと契約に基づく値引きである。
したがって上記の値引き時と同様に仕入高、売上高をマイナス修正（反対仕訳）する。

売上割戻引当金とは、当期に販売した商品について、翌期に売上割戻しが行われる可能性が高い場合に設定する引当金。この引当金の(1)見積り時と(2)取崩時の処理は次のとおり。

(1)見積り時

決算にあたり、当期に計上した熊本商店に対する掛売上高￥1,000,000について、割戻の計算対象期間終了前ではあるが、割戻契約の条件を満たすため翌期に割戻が行われる予定である。したがって、契約に基づいて３％の割戻を行うこととし、同額を引当金として設定する。

（借方）売上割戻引当金繰入　30,000
（貸方）売上割戻引当金　　　30,000

(2)取崩時

当期に計上した福岡商店に対する掛売上高￥500,000について、割戻契約の条件を満たしたため2％の割戻を実施した。あわせて上記の熊本商店に対する割戻も実施した。

（借方）売　上　　　　　10,000
（借方）売上割戻引当金　30,000
（貸方）売掛金　　　　　40,000

[解説]

当期販売分の福岡商店に対する掛売上高の割戻（￥500,000×2％＝￥10,000）については、基本通り販売時の反対仕訳で処理を行う。
これに対し、前期販売分の熊本商店に対する割戻（￥30,000）は、前期末の決算時に設定しておいた売上割戻引当金を取り崩す処理で対応する……続きはメルマガで

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