公式メルマガ8/28号・配信!
「公式メルマガ」発行しました! 今週号の内容は…
1.目指せ2級合格!簿記初学者のためのワンポイント講座
2級で連結会計が出題されるようになって、すっかり影が薄くなった本支店会計。
だからと言って出題されないワケではないぞ!
2.編集後記
今週号のハイライト
本支店会計とは、支店の会計を本店から独立させた場合の会計制度のこと。
学習のポイントは、本店・支店間で生じた債権債務を本店側では「支店」勘定で、支店側では「本店」勘定を用いて互いに記録しあうという点にある。
記帳漏れがなければ下図のように支店勘定と本店勘定の残高は貸借反対で一致することになる。ちなみに、このような互いにチェックしあうために用いる勘定のことを「照合勘定」という。
□□□□□□支 店
┬──────┬──────┬
│ │ │
│支店に対する│支店に対する│
│債権 │債務 │
│ │ │
│ ├──────┘
│ │
└──────┤
□□□□□□↑
※記帳漏れがなければ残高が貸借反対で一致する
□□□□□□↓
□□□□□□本 店
┬──────┬──────┬
│ │ │
│本店に対する│本店に対する│
│債権 │債務 │
│ │ │
└──────┤ │
□□□□□□□│ │
□□□□□□□├──────┘
本支店間取引の基本仕訳パターン
(1)独立会計制の支店を開設し、次の資産・負債を支店の管轄とした。
現金¥50,000 売掛金¥30,000 備品¥60,000 買掛金¥40,000
◎本店の仕訳
(借方)買掛金 40,000
(借方)支 店 100,000
(貸方)現 金 50,000
(貸方)売掛金 30,000
(貸方)備 品 60,000
◎支店の仕訳
(借方)現 金 50,000
(借方)売掛金 30,000
(借方)備 品 60,000
(貸方)買掛金 40,000
(貸方)本 店 100,000
(2)本店から支店へ現金¥50,000を送付した。
◎本店の仕訳
(借方)支 店 50,000
(貸方)現 金 50,000
◎支店の仕訳
(借方)現 金 50,000
(貸方)本 店 50,000
(3)仕入原価¥10,000の商品を本店から支店へ送付した。
◎本店の仕訳
(借方)支 店 10,000
(貸方)仕 入 10,000
◎支店の仕訳
(借方)仕 入 10,000
(貸方)本 店 10,000
(4)支店負担の営業費¥30,000を本店が現金で支払った。
◎本店の仕訳
(借方)支 店 30,000
(貸方)現 金 30,000
◎支店の仕訳
(借方)営業費 30,000
(貸方)本 店 30,000
(5)支店の決算で純利益¥50,000を計上した。
◎本店の仕訳
(借方)支 店 50,000
(貸方)損 益 50,000
◎支店の仕訳
(借方)損 益 50,000
(貸方)本 店 50,000
※上記の仕訳を行うことで、下図のように本店の損益勘定で会社全体(本店+支店)の利益額を把握することができる。
□□□□支店の損益勘定
┬──────┬──────┬
│ │ │
│支店の費用 │支店の収益 │
│ │ │
└──────┤ │
□支店の利益{│ │
□□□□□□□├──────┘
□□□↓
□□□│
□□□└─────→───────┐
□□□□□□□□□□□□□□□□□│
□□□□□□□□□□□□□□□□□│
□□□□本店の損益勘定 │
┬──────┬──────┬ │
│ │ │ ↓
│本店の費用 │本店の収益 │ │
│ │ │ │
└──────┤ │ │
□本店の利益{│ │ │
□□□□□□□├──────┤ │
□□□□□□□│支店の利益 │←─┘
□□□□□□□├──────┘
※別法として、本店の損益勘定とは別に「総合損益」勘定を設ける場合もある……続きはメルマガで
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