公式メルマガ1/22号・配信!

今週の「公式メルマガ」発行しました! 今週号の内容は…

1.目指せ2級合格!簿記初学者のためのワンポイント講座

今回は開始仕訳の直後に行うべき三つの仕訳を解説するぞ。
連結修正仕訳を憶えるポイントは「作業の手順化」だ!

2.編集後記

 

今週号のハイライト

支配獲得後の連結では、開始仕訳に続いて行うべき連結修正仕訳がいくつかある。
もちろん、これらを闇雲に憶えようとするのは効率的ではない。

そこで、これらの作業を手順化することでスムーズに処理を行えるようにするのが連結会計を学習する際のコツとなる。

連結会計の学習における悩みのひとつに「何から手を付けて良いのかがわからない」というのがあるが、これは連結作業でやるべき作業を手順化してしまうことで意外とアッサリ解決してしまう。
要は機械的に処理を進めるだけなのでアレコレ悩む必要がないのだ。

まずは開始仕訳の直後に行うべき次の三つの仕訳を憶えることから始めてよう。

まずは“のれん”の償却!

支配獲得日における投資と資本の相殺消去によって“のれん”が生じている場合は、これを20年以内で定額法等の方法で償却しなければならない。計算方法等は通常の“のれん”の処理と全く同じだ。
簡単な計算&仕訳なので真っ先にこの処理を行おう。

[例題]×1年3月31日、P社はS社の発行済株式の100%を250円で取得し、支配を獲得した。×2年3月31日(決算日)に行われる開始仕訳を示しなさい。なお、×1年3月31日におけるS社の貸借対照表は以下の通りであり、諸資産と諸負債の時価は帳簿価額と一致している。なお、のれんは発生年度の翌年から10年間で均等額を償却する。

□□□□□□S社の B/S
────────┬────────
諸資産    500│諸負債   300
□□□□□□□□│資本金   150
□□□□□□□□│利益剰余金  50

[解法手順]

(1)開始仕訳

◎投資と資本の相殺消去

(借方)資本金当期首残高   150
(借方)利益剰余金当期首残高 50
(借方)のれん        50
(貸方)S社株式       250

※のれん=250円-(150円+50円)=50円

(2)のれんの償却

(借方)のれん償却 5※
(貸方)のれん 5

※50円÷10年=5円

 

二つ目は子会社の当期純損益の振替え

子会社の当期純損益の振替えについては、発行済み議決権付株式の100%を保有する完全子会社の場合は修正する必要はない。
例えば親会社の当期純利益が100円、子会社の当期純利益が50円だとする。この場合、グループ全体の純利益は 100円+50円=150円であり、子会社の当期純利益50円は全額がグループに帰属するため別段修正を行う必要はないわけだ。

ところが連結の場合は完全子会社のケースばかりではないので注意が必要になる。それが非支配株主に帰属する部分がある場合である。
発行済株式の60%を保有している子会社の場合を考えてみよう……続きはメルマガで

 

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