公式メルマガ2/5号・配信!
今週の「公式メルマガ」発行しました! 今週号の内容は…
1.目指せ2級合格!簿記初学者のためのワンポイント講座
2級で出題される連結会社間取引の相殺消去はコレだ!
基本パターンを例題で確認してみよう。
2.編集後記
今週号のハイライト
親会社と子会社の間での売買取引や資金の貸付・借入などの連結会社間取引は、企業グループ全体の観点からみるとグループ内での資産や資金の移動にすぎない。
したがって連結財務諸表を作成する場合は、これらの連結会社間の取引を相殺消去する必要がある。
中でも2級で出題される連結会社間取引の相殺消去は次の4つに絞られる。
(1)内部取引高の相殺消去
(2)債権債務の相殺消去
(3)貸倒引当金の修正
(4)未実現損益の消去
今回は(1)から(3)までの処理方法を順を追って確認してみることにしよう。
内部取引高・債権債務の相殺消去
内部取引高・債権債務の相殺消去には以下のようなものがある。
◎内部取引高の相殺消去
・売上高 ⇔ 売上原価
・受取利息 ⇔ 支払利息
・受取配当金 ⇔ 剰余金の配当
※受取配当金と剰余金の配当の相殺消去は前回学習した箇所だ。
◎債権債務の相殺消去
・買掛金 ⇔ 売掛金
・支払手形 ⇔ 受取手形
・借入金 ⇔ 貸付金
・未払費用 ⇔ 未収収益
・前受収益 ⇔ 前払費用
それでは例題を使って具体的な相殺消去の処理方法を確認してみよう。
[例題1]
親会社P社は当期に子会社S社に対して商品10,000円を掛けで売り上げている。P社の個別貸借対照表に計上されているS社に対する売掛金は6,000円である。この取引について当期の連結修正仕訳を示せ。
[解答]
(借方)売上高 10,000
(貸方)売上原価 10,000
(借方)買掛金 6,000
(貸方)売掛金 6,000
[解説]
使用する勘定科目に注意が必要。親会社の売上と子会社の仕入を相殺する際に以下のような仕訳を行う人が多いので気を付けたい。
(借方)売上 10,000
(貸方)仕入 10,000
なぜ、上記の仕訳ではダメなのだろう?
思い出して欲しい、連結会計は個別財務諸表(個別損益計算書や個別貸借対照表)を合算するところからスタートしたはずだ。
つまり、売上や仕入は損益計算書上では「売上高」や「売上原価」として表記されているため、連結修正仕訳では財務諸表上の勘定名で仕訳を行う必要があるのだ。細かい点だが重要な箇所なので注意しておこう!
ちなみに買掛金や売掛金は個別貸借対照表上でも同じ科目名で表示されるため、科目名の置き換えは必要ない……続きはメルマガで
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