2級取得を目標にするのなら、3級は満点合格を目指して勉強すべし!

2級コースから入塾される生徒さんと問題演習を行っていて気になることの一つに、3級レベルの内容が曖昧な人が結構多いなあというのあります。

例えば、帳簿の締切り手順が曖昧だったり、固定資産台帳に記載されている数字の読み方がよく理解できてない、費用・収益の見越し・繰り延べの処理がもたつくなどがあります。それから、売上原価算定のための決算整理仕訳「し・くり・くり・し」の仕訳の意味が解っていないという方も意外と多いですね。
ようは3級の学習時に「解き方」だけを憶えて、数字がどのように勘定から勘定へ動いていくのかとか、仕訳の意味そのものを考えてこなかったんだと思います。

なので、解き方は知っているので似たような設問だとスラスラ解けるのですが、切り口を変えた設問になると途端に手が出なくなってしまうようです。

もちろん簿記の勉強に慣れないうちは「解き方」を憶えることは全く問題ありません、ですが、慣れてきたらもう一歩踏み込んで「なぜ、そうなるのか?」という理屈を考えて欲しいなと思う訳です。

資格取得を目指す人の中には得点が何点だろうが関係なく、とにかく3級に合格できさえすればOK!という人もいますので、そういう人は演習問題を何度も繰り返して出題パターンを暗記して試験に臨むというのも正直アリです。

でも、あなたが2級合格を目指すのであれば、解き方だけを憶えても何の役にも立たないということを真剣に考えておくべきでしょう。
なぜなら薄ぺっらい知識は直ぐにメッキが剥がれてしまい、結果として他人の何倍もの時間と労力を費やすことになるからです。

ちょっと脅かし気味の内容になってしまいましたが、現実はその通りなので仕方ありませんね。

そうならないためにも、3級学習時に苦手な箇所やよく理解できていないなと感じる箇所があれば、すぐに通っているスクールの先生に質問・相談するなりしましょう。
どのスクールの先生も指導のプロです。的確なアドバイスを貰えるはずです。

スクール等に通っていないので質問する人がいないというのであれば、ネットのヤフー知恵袋的なところで質問を投げかけるのも一つの手です。
ただ、ネットは嘘か真か分からないような無責任な情報・発言も多いので、可能ならば、学生だったら簿記の指導を担当している先生や講師の方に、社会人なら簿記に詳しい知人を頼るなりした方が良いでしょう。

とにかく、3級に合格すればいいや!ではなく、3級に満点合格するぞ!くらいの勢いで勉強に臨めば、以降の2級の学習もスムーズに進むと思います。

2級になって苦労するより、学習内容が少ない3級の時点でしっかり基礎力・応用力を鍛えておきましょう。