やらない理由
簿記検定3級・2級に合格できない大きな理由の一つに演習不足があります。
嫌々勉強している人は別として、検定合格を真剣に目指して勉強している人であればインプットはしっかりできていると思います。
そして試験ではインプットした知識・技能を限られた時間でアウトプットしなければなりません。
このアウトプットする最終段階の練習こそが模擬試験問題集等を用いた演習になります。
もちろん模擬試験演習といっても何冊もの問題集を解く訳ではありません。
3級・2級であれば、全8回分程度の模擬問題が載っている問題集1冊で十分です。
そして、この1冊を何度も繰り返し解き直して、この問題集では解けない問題が無いというくらいまでやり込むことができれば、間違いなく試験に合格することができるでしょう。
ところが、この「問題集をやり込む」というのが難しい人も多いようです。
・急な用事や行事が入ったので。
・仕事や学業が忙しく、なかなか時間が取れなくて。
・演習に割くまとまった時間を確保するのが難しくて。
演習ができない理由は人それぞれです。
ですが厳しい言い方をすれば、これは「やらない理由」を並べて自分自身を納得させているだけに過ぎません。
演習といっても一度に何十分・何時間も時間を割く必要はありません。
平日は就寝前の10分だけ第1問の仕訳問題を解くとか、休日など時間が取れそうな時に第2問や第3問等のボリュームの多い問題と解くとか、いくらでも創意工夫して演習を重ねることができるはずです。
実際、合格した生徒さんたちに話しを聞くと皆例外なくそうしています。
人はやりたくないことがあれば、何かと「やらなくても良い理由」を探し出して自分自身を納得させようとするものです。
本心ではやらなければならないと思っているからこそ、やらなくても良い理由が必要なのでしょう。
しかし、結果をだしたいのであれば、やるべきことをやらなければ達成することはできません。これが現実です。
やらない理由を探すよりも、まずは手を動かしてみてはどうでしょうか。