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今週号の内容は…

今週号の目次と内容

1.真・簿記トラの穴
「もう悩み無用!決定版☆本支店会計〜支店間取引の仕訳テクニック」

支店が複数ある場合の支店間取引の仕訳。
あるテクニックを使えば、アラ!不思議!!こんなに簡単に解けちゃっていいの?

2.ちょっぴり気になる!?ネットで見かけたニュース&記事

経営者のあなた、どう思いますか?
サラリーマンのあなた、自社の経営トップのビジョンに共鳴していますか?

3.合格ラボ!

仕訳力(しわけりょく)を鍛えるための三か条とは?
これを読んで、あなたの仕訳力をグーンとアップしよう!!

4.編集後記

 

今週号のハイライト

本支店会計で支店が2つ以上設けられている場合、支店間の取引の記帳方法には(1)支店分散計算制度と(2)本店集中計算制度の二通りがある。
(1)の支店分散計算制度とは支店間の取引を“支店だけ”で記帳する方法で、元帳に相手支店の勘定を設けて記帳する。例えば熊本支店が福岡支店へ現金¥100,000を送金した取引があった場合、熊本支店に福岡支店勘定を、福岡支店には熊本支店勘定を設けて次の仕訳例のように互いの債権債務を記帳すれば良い。

・熊本支店
(借方)福岡支店 100,000 /(貸方)現金預金 100,000

・福岡支店
(借方)現金預金 100,000 /(貸方)熊本支店 100,000

2級の本支店会計を勉強している人は、ここまでは大丈夫かな?
OK、それでは話しを続けよう。

はっきり言って支店分散計算制度は簡単すぎて本試験で出題されることはないだろう。
では、何が出題されるのか?
それはもうひとつの方法、(2)の本店集中計算制度である。
この方法、上記の例のようなシンプルな取引なら大丈夫なのに、取引が複雑になった途端に間違える人が続出するのが特徴だったりする。

そこで今回は本店集中計算制度による支店間取引を確実に仕訳できるようになるテクニックを伝授しよう!
これさえ憶えておけば、どのような取引でも正確に仕訳できるようになること請け合いだ。

 

本店集中計算制度とは?

本店集中計算制度では、各支店は本店と取引したように記帳し、取引の通知を受けた本店は、それぞれの支店と取引したように記帳する方法である。
…と言ってもちょっと解りづらいため、先の熊本支店が福岡支店に現金¥100,000を送金した取引で説明しよう。
この場合、熊本支店は「現金を本店に送ったように記帳」し、同様に福岡支店は「本店から送られたように記帳」する。つまり、[熊本支店]→[本店]→[福岡支店]という流れで考えるのだ。すると各支店の仕訳は次のようになる。

・熊本支店
(借方)本店 100,000 /(貸方)現金預金 100,000

・福岡支店
(借方)現金預金 100,000 /(貸方)本店 100,000

このように各支店は本店と取引したように記帳するため、当然、本店もこれに対して仕訳を行わなければならない。
では、どのような仕訳を行えば良いのか?
一般によく解説に使われている説明は次の通りだ。

「本店は熊本支店から現金を受け取り、福岡支店へ送ったように記帳する」

これに基づいて仕訳を行うと次のようになるだろう。

(借方)現金預金 100,000 /(貸方)熊本支店 100,000
(借方)福岡支店 100,000 /(貸方)現金預金 100,000

ただし、本店では実際に現金は受払いしないため、借方と貸方の現金預金勘定を省略(相殺)して次の仕訳にする。

(借方)福岡支店 100,000 /(貸方)熊本支店 100,000

たしかに上記の例だとこれでOKだ。
このように考えればどのような支店間取引も仕訳できそうな気がするね。
本店集中会計制度って簡単じゃん!!

 

こんな取引の場合はどうする?

先の考え方(解法)で大抵の支店間取引は仕訳できるんだけど、次の取引になると途端に考えこんじゃう人が多いんだ。
どのような問題かというと……続きはメルマガで

 

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