公式メルマガ3/17号・配信!

 

毎週金曜日は「公式メルマガ」発行日! 今週号の内容は…

1.真・簿記トラの穴

次回6月の簿記検定から2級の出題範囲に追加される『外貨建換算会計』。外貨建換算の注意点とは?

2.理解度チェック&再受験のためのフォローアップ講座開講!

不得意項目の詳細な解説や具体的な解法などを、基礎から応用までの多角的な視点で学習するフォローアップ講座の受講生を募集します。
もちろん、検定受験に必須である『合格解答を作成するためのポイント』もあります!

3.編集後記

今週号のハイライト

日本の企業が外国で取引を行った場合、取引そのものにはドルやユーロを用いることになるが、財務諸表上ではそれらを“”に換算して表示をしなければならない。
これを外貨建換算という。

次回の6月施行の簿記検定から外貨建換算の一部が2級の出題範囲となるが、内容的には主に外貨建による営業取引(仕入や売上の処理)と外貨建の売上債権・債務(売掛金・買掛金)の決算時の換算がメインとなる。

今回はこの外貨建換算の基本的な内容をチェックしてみよう。

 

輸入時・輸出時の会計処理

外貨建取引は原則として取引発生時の為替相場で換算する。
例としてアメリカの企業から100ドルの商品を輸入(仕入)し、支払を掛けとした場合のことを考えてみよう。
まず、仕訳をドル表示のままで行うと次のようになるだろう。

(借方)仕入 100ドル /(貸方)買掛金 100ドル

しかし、これでは金額がドルのままなので、そのままでは当社の帳簿に計上することができない(日本の企業は円表示だからね)。そこで、ドルを円に換算しなければならないわけだ。
さて、この取引時の為替相場が1ドル90円だったとすると、上記の仕訳は次のようになる。

(借方)仕入 9,000 /(貸方)買掛金 9,000

このように、ドルを取引時の為替相場で円に換算するのである。
もちろん、商品の輸出時(販売時)も同様に処理すれば良い。

[例]アメリカの企業A社に200ドルで商品を輸出し、支払いは掛けとした。なお、取引時の為替相場は1ドル90円である。

(借方)売掛金 18,000 /(貸方)売上 18,000

どうだろう。外貨換算といっても取引時の為替相場でドルを円に換算するだけなので、基本的には難しいことなんかこれっぽっちも無いのだ。

 

前払金や前受金がある場合は要注意!!

前払金を支払ったり前受金を受け取っている場合、当然だが、これらもその取引時の為替相場で換算することになる。
ところがこれが曲者で、その後の商品の仕入時や売上時の仕訳に注意が必要となるのだ!!
その注意点を次の例題で確認してみよう。

(1)×1年2月10日、アメリカのB社から商品100ドルを輸入する契約をおこない、手付金として50ドルを現金で支払った。取引時の為替相場は1ドル90円である。

この時の手付金50ドルは「50ドル×90円=4,500円」として換算されるため、仕訳は次のようになる。

(借方)前払金 4,500 /(貸方)現金 4,500

ここまではOKかな。
では、続けて……

(2)×1年3月15日、当社は上記B社から100ドルの商品を輸入した。支払いは前払金50ドルを充当し、残額は掛けとした。取引時の為替相場は1ドル85円である。

この時、単純に仕入金額100ドルを「100ドル×85円」と換算してしまうと不正解となるので注意が必要だ……続きはメルマガで

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