公式メルマガ11/20号・配信!
第156回日商簿記検定試験を受験された皆さん、お疲れ様でした。
3級は可もなく不可もなくといった内容でしたが、2級は第2問のボリュームが多くて時間が足りなかったという人も多かったようです。その一方で第1問の仕訳と第4問・第5問の工業簿記は比較的容易な内容でしたので、ここの出来次第で合否が分かれそうですね。
さて、今週も「公式メルマガ」発行しました! 今週号の内容は…
1.目指せ2級合格!簿記初学者のためのワンポイント講座
連結会計の第一歩となる「投資と資本の相殺消去」ではココに注意すべし!
2.編集後記
今週号のハイライト
前回は連結修正手続きの第一歩として『投資と資本の相殺消去』について学習した。
ただ、前回の内容は投資と資本の相殺消去の基本的な考え方や処理方法を学ぶため、解りやすいように『投資の金額=資本の金額』という前提で話を進めていた。
ところが、実際には親会社の投資(子会社株式)の金額と子会社の純資産のうち親会社に帰属する部分の金額が異なるケースがほとんどで、その場合は投資と資本の相殺消去で差額が生じることになる。
これを投資消去差額という。
投資消去差額とは?
投資消去差額とはいわゆる“のれん”のことである。
要するに親会社の投資額と買収される子会社の評価額とに差額があるため、相殺消去の際に差が生じるのである(このような評価差額のことを“のれん”と呼ぶ。のれんの詳細については「企業合併」を復習しておこう)。
したがって投資と資本との差額(投資消去差額)は次のように判断・処理すれば良い。
◎ 親会社の投資 > 子会社の純資産のうち親会社に帰属する部分 ⇒ のれん
◎ 親会社の投資 < 子会社の純資産のうち親会社に帰属する部分 ⇒ 負ののれん
なぜ投資消去差額が生じるのか?
例えば子会社を新たに設立する場合は「親会社の投資金額=子会社の純資産額」となるため、投資と資本の相殺消去において差が生じることはない。
しかし既存の会社の株式を取得して子会社とする場合、親会社は子会社の発行済み株式を市場から時価で取得することになるため、親会社の投資金額と子会社の B/S 上の純資産額(発行済み株式のB/S 上の金額)との間で差額が生じるのである。これが投資消去差額が生じる原因だ。
次図のようにイメージすると解りやすいだろう……続きはメルマガで
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