第137回日商簿記検定試験で2級を目指す人が知っておくべき4つのポイント

第136回日商簿記検定試験も終わり、3級を受験された多くの方が次回(6月)の第137回での2級受験を考えていることだと思います。

6月の試験で2級に合格するためには、やはりそれなりの準備が必要です。
そこで、本格的に学習を始める前に2級合格を目指す人が知っておくべき4つのことをお話ししておきましょう。
今後の学習の目安にしていただけると幸いです。

※関連記事『第138回日商簿記検定で2級を目指す人が知っておくべき4つのポイント&プラスα』−7/6追加

 

ポイントその1~試験までの学習スケジュールをざっくりと計画する

試験日の1ヶ月前には一通りテキスト終わらせておこう

学習スケジュールを立てる際、まず厳守して欲しいのは試験日の1ヶ月前にはテキストを一通り終わらせておくということです。

3級受験でも経験されたと思いますが、テキストの内容をマスターすることと合格するための答案を作れるようになることは別物です。

どんなに内容が理解できていたとしても、計算スピードや書き込みスピードが受験レベルに達していなければ合格点をクリアすることはできません。
そう、時間が足りないのです。

2級の場合は3級とは比較にならないほど問題のボリュームが増えます。
そのため必然的に総合問題による演習期間が“それなり”に必要となるのです。

もちろん毎日の学習時間をたっぷりと確保できる人は1ヶ月もの期間は必要ありません。
しかし、仕事をしながら資格取得を目指している人であれば、なかなか思ったように学習時間を確保することができないのが現実です。

したがって余裕をもって1ヶ月間の総合問題演習の期間を見積もっていたほうが無難なのです。

1ヶ月前に終わらせる理由

総合問題集は同じ問題を最低4回は解き直すことがポイントです。
これは120分で9割以上を得点するために必要な訓練の一環なのですが、もちろん4回繰り返すのには理由があります(理由についてはこちらの記事をご参照ください)。
でもって、この訓練に必要なの期間が丁度1ヶ月くらいなのです。

このことを踏まえて考えると、5月の連休明けにはテキストを一通り終わらせておく必要があるのです。
そうなると2/23の試験の直後から2級に取り組んだとして、テキストの基礎項目を学ぶ期間は2ヶ月と1週間程度となります。

この期間で商業簿記と工業簿記を学ぶのですから、それなりのスケジュールをたてなければなりません。

もちろん分刻みでスケジュールを組む必要はありませんよ(笑)

2級の商業簿記・工業簿記テキストの目次を開いて、まずは大雑把にスケジュールを組んでください。
どうせ途中で修正が入りますので最初から細かく決める必要はありません。
「大体、こんな感じかな?」ってくらいでOKです。

 

ポイントその2~細かな論点には深入りしない

2級では3級で学んだ内容の応用と共に2級で初めて学ぶ論点が加わり、3級の時とは比べ物にならないくらいに学習内容が濃くなります。

この時、(特に)市販のテキストを使って独学している人は細かな論点に深入りし過ぎないようにしましょう。
実際、2級の学習内容には1級レベルの知識があったほうがわかり易い(理解しやすい)箇所が数カ所あります。

そのような場合、スクール等で学んでいる人なら講師から“それなり”にわかる範囲で解説してもらえるのですが、独学ではそうはいきません。
今はインターネットで何でも検索できるから問題ないよ!という人もいますが、実はコレが結構曲者だったりするのです。

細かな論点を調べているうちに2級どころか1級や税理士試験レベルの解説を読んでいたりするのです。
そんな経験はありませんか?

こうなると、もう何を言ってるのかチンプンカンプン!
2級って難しい!!もうやめちゃおうかなぁー。

……なんてことにもなりかねません。

テキストは“おおらか”な気持ちで読もう

テキストを学習している時は、ある程度“おおらか”な気持ちで読むようにしましょう。
最初はわからなくても後で“あぁ、そういうことだったのか!”となりますから心配は不要です。
習うより慣れろ!という言葉があるように、最初は解説のやり方をマネるだけでも十分です。

自分にはちょっと難しいな……という箇所は深入りせずに、軽く流して立ち止まらないようにするのがスケジュール通りにテキストをこなすコツです。

 

ポイントその3~一日一仕訳が合言葉

簿記は何と言っても仕訳。
そう、仕訳が全てです。

2級を制するために必要な仕訳力を、どう身に付けるのかが学習の最大のポイントとなります。
ただし、こればかりは魔法のような秘策はなく、地道に練習するのみです。
かといって週末にまとめて仕訳問題を解いたとしても、はっきり言って仕訳力は身につきません。

どうすれば仕訳力(しわけりょく)が身に付くのか?

仕訳力を身につけるための最も効果的な練習方法、それが「一日一仕訳」なのです。

人間の記憶というのは一日経過すると憶えたことの約半分を忘れるといいます。
何もせずに二日経過すると更に半分。
三日目などは殆ど憶えていないでしょう。

では、なぜ仕事の手順や日常のことは忘れないのでしょう?

もうお気づきですね。
そう、毎日繰り返して習慣化しているからです。

仕訳も同じです。
毎日繰り返して仕訳を行えば、それが習慣となって体が勝手に仕訳を憶えてくれるのです。
そこで仕訳力をアップさせるためにも、最低限、一日に一問は仕訳問題を解く習慣をつけることにしましょう。

簿記の先生が簿記に詳しいのも、経理の人がスラスラと仕訳を切れるのも、毎日繰り返すことで記憶が途切れないからなのです。
まさに「継続こそ力(ちから)」なのです。

一日一仕訳に最適な問題集

一日一仕訳のための問題は日頃使っている個別問題集を利用するのが手っ取り早いでしょう。
次のような仕訳の練習のみに的を絞った問題集が各出版社から発刊されていますので、そちらを利用するのも一つの手です。

 

もちろん、簿記塾オッジでも無料ダウンロードコンテンツとして「2級基本142仕訳問題集」を無料提供しております。
ご自由にダウンロードしてご利用ください。

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ポイントその4~モチベーションを維持する

2級の学習で最も重要なのは学習に対するモチベーションを維持すること。

学習を途中で諦めてしまう理由の殆どがモチベーションの低下による諦めの気持ちなのです。

モチベーションを維持する。

言葉で言うのは簡単ですが実際にはなかなか難しいことですね。
独りで黙々と勉強するのは私だって心が折れます。

そこで雑談でも何でもいいので、同じように簿記の勉強をしている仲間を作りましょう。
リアルな付き合いでも構いませんし、ネット上だけの付き合いでも構いません。

どのような形でも良いので、まずは他人との繋がりを持つこと。
これだけで気持ちはグーンと上向きになり、学習に対するモチベーションもアップします。

コミュニティサイトに参加しよう!

簿記や簿記検定を話題にしているコミュニティはネット上にも沢山あります。
気になるコミュニティがあれば気軽に参加しましょう。

当塾でも皆さんの“繋がりの場”としてGoogle+コミュニティ「簿記塾オッジ喫茶室」に加え、今回新たなコミュニティサイトを開設しました(2014/05/17更新)。
スタートしたばかりで内容はまだまだ不十分ですが、気軽に参加してあなたのモチベーションアップにお役立てください。

Google+コミュニティ「簿記塾オッジ喫茶室」

簿記塾オッジコミュニティサイト「簿記のなぜ?なに?をみんなで解決!」

 

最後に

日商簿記検定2級は就転職で役立つ人気資格の一つです。
これから2級合格を目指す人には是非とも目標を達成して欲しいものです。

日商簿記検定2級に合格するために特別な能力や才能は必要ありません。

・分からない箇所をいつでも教えてもらえる環境。
・勉強を最後までやり通すためのモチベーション。

この二つさえあれば誰だって2級を最後まで学び通すことができます。

簿記塾オッジでは現在、6月検定に向けた日商簿記2級講座の受講生を募集しています。
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