第141回日商簿記検定を受験された皆さん、お疲れ様でした。
第141回日商簿記検定を受験された皆さん、お疲れ様でした。
今まで勉強してきた時間と努力は、あなたに相応の結果を返してくれただろうか?
今回の2級試験では第1問の仕訳問題と第2問が難しかった!という声を聞くが、果たしてそうなのだろうか。
もちろん、過去問を何度も解いただろうし、スクールでの直前講習や対策もしっかり受けたという人も多いことだろう。
でも、解いただけ・受けただけで安心していたのでは、はっきり言って合格は無理だ。
どんな勉強もそうなのだが、言われるがまま受け身で勉強していたのでは思うような結果は残せないだろう。
なぜ、そうなるのか。なぜ、そのように考えるのか。
勉強とは疑問を解決する過程が重要なのであって、解答・解説の結果だけを見て「解ったつもり」になることではない。
そう、どんなに仕訳をパターン暗記したって、どんなに過去問題を解き直したって、「なぜ、そうなるのか」っていう根本的な理屈を自分自身で考えないと勉強する意味がないし、その知識が身に付くこともないのである。
今回の2級試験で問1の仕訳が難しかったと感じた人は、今までの自分の仕訳の練習方法を振り返って欲しい。
ノートに勘定図を描きながら「なぜそのような仕訳になるのか?」を考えたことがあるだろうか。
なぜ、その勘定科目を使うのか、他の勘定科目で代替できる科目はないのか?このようなことを考えたことはあるだろうか。
例えば、売買目的有価証券は時価評価するのに、なぜ、満期保有目的債券や子会社株式は時価評価しないのか?その理由を考えたことはあるだろうか。
テキストに書いてないのでわからないって?
目の前にあるPCやスマフォは何のためにあるのかを考えよう。
勉強するっていうのはそういうことだ。
検定試験っていうのは理解度を計る試験だということを忘れてはならない。
過去問題や予想問題で見たことがない仕訳パターンだったから解けなかった?
問題文が難しくて理解できなかった?
そんなのは全くの見当違いだ、甘えである。
事実、全問正解している人もいるのだから、このような言い訳は通用しない。
その人達は特別に出来る人達だって?
もちろん、そんなことはない。違うのは、勉強に対する意識の違いだけである。
今回思うように得点が伸びなかった人は、これらのことを踏まえてもう一度自分の勉強方法を振り返ってみてほしい。
勉強に対する意識が変えれば、きっと劇的に得点が伸びるだろう。
落ち込んでいる暇はないぞ、ファイトだ!
簿記の勉強が難しいと感じている人は、以前にエントリーしたこの記事を参考にしてもらうと解決の切っ掛けになるかもしれない。
◎簿記がわからないという悩みを解決するたった3つの方法(2015/11/26追加)
最後に。
ちなみに私は今回の試験について問題の作成者を擁護するつもりもなければ、何らの特別な意見・感情も持ち合わせていない。
ただ、やたら仕訳が難しかっただの、意地悪な出題だっただのという怒り任せの意見があるようなので、これから簿記検定に臨む人たちにエールを送るつもりで個人的な感想を書いただけだけである。
この文章を読んでムカついた人もいるかもしれないが、そのムカムカを次回の検定合格のためのエネルギーに転化してもらえれば幸いだ。
それでは2月の簿記検定に向けて、あなたの健闘を祈る。