日商簿記2級チャレンジ~商業簿記編
2級商業簿記のワンポイント解説。思い出した時に記事を追加しています。
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #40 2級で出題されるリース会計の範囲とは?
2級で出題されるリース取引は“リース会計の一部取引のみ”であり、さらに計算方法も簡便な方法だけなので、2級の試験対策としては難易度はやや低めかといったところだ。 とはいえ、いくつかの注意点があるのでポイントを押さえて確実…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #39 2級の為替予約を10分でマスター
為替予約とは外貨建金銭債権債務について“あらかじめ支払う為替相場を定めておく契約”のことである。 例えばアメリカのA社から掛けで100ドル分の商品を仕入れたとする(取引時の為替相場は1ドル95円)。 この時の仕訳は次の通…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #38 日商簿記検定2級の外貨建換算会計
日本の企業が外国で取引を行った場合、取引そのものにはドルやユーロを用いることになるが、財務諸表上ではそれらを“円”に換算して表示をしなければならない。 これを外貨建換算という。 日商簿記検定2級の出題範囲としては主に外貨…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #37 圧縮記帳を3分でマスター!
圧縮記帳には直接控除方式と積立金方式という二通りの会計処理方法があるが、出題区分表によると2級で出題される圧縮記帳は「国庫補助金・工事負担金を直接控除方式により記帳する場合に限る」となっている。 今回は直接控除方式による…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #36 自社利用のソフトウェアはこう解け!
ソフトウェアの処理は本来1級の範囲なのだが、ITの普及によって多くの企業でソフトウェアを資産計上していることを考慮して、自社利用のソフトウェアに限定して2級でも出題されることとなった。 とは言うものの、内容的には無形固定…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #35 有形固定資産の割賦購入
有形固定資産の取得方法には一括購入の他にも自家建設や現物出資、交換、贈与という方法がある。 簿記検定3・2級では一括購入のケースがほとんどなのだが、これとは別に注意しておかなければならないのが割賦購入だ。 有形固定資産の…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #34 売上原価対立法とは?
従来の簿記検定では一部の問題を除き、販売時に売上原価を把握せずに、決算整理事項として年度単位での売上原価の把握を仕入勘定や売上原価勘定で行うこととしてきた。 そう、例の「仕入/繰越商品・繰越商品/仕入」で売上原価を算定す…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #33 電子記録債権・電子記録債務ってナニ?
平成28年度の簿記検定2級から新たに試験範囲に加わった電子記録債権・電子記録債務(通称『でんさい』)。 簿記検定をテーマにしているブログやウェブサイトで解説や仕訳例を調べている人も多いと思うが、いきなり例題や仕訳例を呈示…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #32 クレジット売掛金を攻略!
ここ最近、平成28年度から新たに追加された新範囲について質問が多いため、工業簿記は一旦お休みして当ブログでも今回から数回に渡って日商簿記検定2級の新範囲をざっと解説しておこう。 第1回目は『クレジット売掛金』についてだ。…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #22 伝票
伝票も前回の複合仕訳帳制度と同様に、記帳の分業化・合理化を目的として考えられた記帳システムである。 伝票の記帳の流れは[取引]→[伝票]→[仕訳日計表]→[総勘定元帳]となる。 【伝票の記帳イメージ】 基本的には3級で学…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #21 複合仕訳帳制度
記帳の分業化・合理化を目的として考えられた記帳システム 簿記の記録システムは取引が発生したら仕訳帳に記録し、その都度、総勘定元帳に転記するのが基本だ。 しかし、この[取引]→[仕訳帳]→[総勘定元帳]という記録を複数人数…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #20 本支店会計
本支店会計の学習ポイントは「未達事項の整理」と「内部利益の控除」の2点のみと言い切っても良いだろう。 日商簿記検定2級で出題される本支店会計の設問では核となる決算整理に関する仕訳が1級の範囲のため、基本的に出題がパターン…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #19 社債
社債の学習ポイントとは? 社債とは企業が資金を調達するために発行する債券のことである。 また、社債は満期に額面金額を償還する前提で、満期までは定期的に社債利子(クーポン)を支払うことになっている。 社債を発行する企業側か…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #18 株式会社会計
株式会社の設立 株式会社は“株式”を発行することで投資家から資金を調達し、その資金で事業活動を行う。 投資家から払い込まれた資金を資本金と呼び、株式会社の資本金は原則として次のように計算する。 ◎資本金=1株の払込金額×…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #17 引当金
日商簿記2級では3級で学習した貸倒引当金に加え、商品保証引当金や修繕引当金、退職給付引当金などが追加される。 ここでは、まず評価性引当金と負債性引当金について両者の違いを確認しておこう。 評価性引当金と負債…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #16 のれん
無形固定資産の最大の学習ポイントは『のれん』に関する処理である。 もちろん、特許権や商標権などの法律上の権利も無形固定資産の代表的な項目だが、計算・仕訳ともに問題になるような箇所はない。 ここでは『のれん』について確認し…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #15 有形固定資産の減価償却
2級で追加学習する減価償却費の計算方法には(1)定率法と(2)生産高比例法の二つがある。 計算方法そのものは難しくないので、3級で学習した定額法と併せてしっかりとマスターしておこう。 定率法の計算ポイントと…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #14 特殊商品売買〜試用販売・予約販売〜
試用販売とは 試用販売とは商品を一定期間“試用(お試しで使ってもらう)”してもらい、その後気に入ったら買い取ってもらう(気に入らなければ返品してもらう)という特殊な販売形態である。 化粧品や健康関連グッズなど、夜中のTV…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #13 特殊商品売買〜割賦販売〜
割賦販売とは? 割賦販売とは売買代金の支払いを分割で支払うことを条件とした販売方式のことで、学習のポイントは「どの時点で収益を認識するのか?」という点である。 収益の認識は販売基準が原則 通常の一般販売では…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #12 特殊商品売買〜受託販売〜
委託する側がいれば、当然、受託する側がいる。 受託する側はこれを受託販売という。 この二つは表裏一体なので委託販売とセットで学習するのがベストだ。 受…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #11 特殊商品売買〜委託販売〜
特殊商品売買とは? 特殊商品売買と言っても「特別なモノ」を売っている訳ではない。 あくまで、売り方が“特殊”な商品売買という意味である。 具体的には次のような商品売…
ブログで学ぶ〜日商簿記2級チャレンジ #10 棚卸減耗損と商品評価損〜仕訳編〜
前回の記事では棚卸減耗損と商品評価損の計算方法を確認したので、今回は仕訳のポイントを見てみよう。 棚卸減耗損や商品評価損は期末商品棚卸高から控除する 棚卸減耗損や商品評価損を計上する理由は帳簿…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #09 棚卸減耗損と商品評価損~計算編~
帳簿と実地の数量・金額が異なるのはナゼか? 今回は2級で新たに学習する期末商品の評価について。 そう、棚卸減耗損と商品評価損についての話しだ。 まずは次の資料を見て欲しい。 <期末商品棚卸高> …
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #08 仕入割引・売上割引
仕入・売上の値引きと返品は既に3級で学習済みだが、2級ではこれに割戻しと割引が追加される。 特に割引の処理は本試験でもよく出題されるので注意が必要だ。 割戻しとは?…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #07 その他の為替手形
為替手形の学習で、誰もが一度は躓(つまづ)く箇所がある。 それが次の三つ。 ・自己宛為替手形 ・己受為替手形 ・荷為替の取り組み 特に「荷為替の取り組み」は、特殊商…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #06 手形の裏書・割引と保証債務
手形の裏書時に行う新たな仕訳とは? 今回は手形の裏書譲渡に伴う保証債務について。 債務の保証を行った場合とは異なるので注意が必要だ。 手形の裏書譲渡時に追加される新たな仕訳 まず…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #05 未決算勘定
未決算勘定とは 未決算勘定とは、金額や勘定科目が確定しない場合に使用する仮勘定で、現金収支を伴わない場合に用いる。 「未決算勘定」と「仮受金勘定・仮払金勘定」の使い分け方 勘定科…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #04 保証債務
今回は、他人の債務の保証をした場合の会計処理について。 「他人の債務の保証」というのは、平たく言えば「借金の保証人になった」ということ。 この場合の会計処理はどのよ…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #03 有価証券の期末評価
学習のポイント 有価証券は、その保有目的で次の4種類に区分される。 有価証券を適切な種類に分類できるかどうかが第一のポイントであろう。 (1)売買目的有価証券 (2)満期保有目的債券 (3)子会社株式及び関連会社株式 (…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #02 銀行勘定調整表
銀行勘定調整表 銀行勘定調整表を作る理由とは? 当座預金の帳簿残高と銀行の預金残高(銀行残高証明書)との食い違いを確認するために作成する一覧表を銀行勘定調整表という。 帳簿残高と預金残高が食い違うとはどういうことなのだろ…
ブログで学ぶ~日商簿記2級チャレンジ #01 現金預金
現金預金 意外と多い!?勘定科目の選択ミス 日商簿記3級では「現金」と「当座預金」を、それぞれ別の勘定科目で処理をしていたが、2級ではこれらを一纏めにした「現金預金」という勘定科目を使うケースがある。 特に、勘定科目が指…